大谷翔平は「最高の選手」だがMVPではない…大物記者の見解にアナリスト猛反論

エンゼルスの大谷翔平(右)とヤンキースのアーロン・ジャッジ【写真:ロイター】
エンゼルスの大谷翔平(右)とヤンキースのアーロン・ジャッジ【写真:ロイター】

大物記者「ジャッジは満票であるべき」発言にバーランダー氏が噛みつく

 ア・リーグのMVP争いで、ここまでメジャートップの46本塁打を放っているヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手を最有力に推す声は多い。米全国紙「USAトゥデイ」の大物記者ボブ・ナイチンゲール氏も「アーロン・ジャッジがア・リーグのMVP受賞者であり、接戦でもない。これは最高の選手賞ではない。最も価値のある選手賞なんだ」と断言。二刀流のエンゼルス・大谷翔平投手を念頭に置いた発言に、大の大谷ファンである「FOXスポーツ」のアナリスト、ベン・バーランダー氏が噛みついた。

 ジャッジは本塁打数だけでなく、100打点、OPS1.076もメジャートップ。ア・リーグ東地区首位を快走するヤンキースの快進撃を支えている。一方で、大谷は104年ぶりとなる2桁本塁打&2桁勝利の偉業を達成するも、チームはア・リーグ西地区4位と低迷。この“貢献度の違い”をナイチンゲール記者は強調する。

「もし最高の選手を基準にすれば、バリー・ボンズはほぼ毎年MVPを獲っていたはずだ。ジャッジは満票であるべき」。あくまで、“チームの勝利=選手の価値”という考え方。ただ、そこに待ったをかけたのが“大谷狂”で知られるバーランダー氏だ。

「どうやって“価値がある”を測る? チームにとって価値がある? 1か月以上に渡って、エンゼルスはショウヘイが投打で出場したときだけ勝っていた。それが価値だ。野球にとって価値がある? ああ、それはショウヘイのことだ。この男は両方をエリートなレベルでやっている。これは異常なことだ。彼がMVPだ」

 ツイッターで“熱弁”を展開。ファンから「勝ちが関係すべき」と物言いが入ると、「野球においては(MVP投票で)勝ちは大事ではない。他のスポーツのように1人の選手がチームをよくすることはできない。所属チームの責を1人の選手に負わせることはできない」と捲し立てた。

 MVPの価値をめぐる議論。ドミニカ共和国メディア「Z101 Digital」のヘクター・ゴメス記者は、ナイチンゲール記者の発言を引用して「同意だが、昨年も似た議論がブラディJr.とオオタニの間であった」と言及。本塁打王を獲得したブルージェイズのゲレーロJr.ではなく、大谷が満票でMVPを獲得した1年前を思い出していた。

(Full-Count編集部)

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