遠のく来季20億円に「イライラ」… 球団の“非情措置”に元球宴男が漏らした本音

アスレチックスのエルビス・アンドラス【写真:ロイター】
アスレチックスのエルビス・アンドラス【写真:ロイター】

33歳のアンドラスは8月に入って出場機会が減少している

 アスレチックスのエルビス・アンドラス内野手が“苦境”を迎えている。2009年から長らく第一線で活躍してきたが、今月に入って若手選手に出場機会を譲るケースが増えており「もちろんイライラする」などと心境を吐露している。米紙「サンフランシスコ・クロニクル」が伝えている。

 ア・リーグ西地区最下位に沈むアスレチックスはシーズン終盤に入っては選手起用を見直し。マーク・コッツェイ監督は今季メジャーデビューしたニック・アレン内野手に遊撃手での出場機会を与えていく予定だと明言した。こうしたチーム方針に影響を受けたのがアンドラス。2010、12年のオールスターゲームに選出された33歳は8月の13試合の内、先発出場したのは8試合にとどまる(日本時間17日時点)。

 記事によると、12日(同13日)のアストロズ戦前にアンドラスは心境を吐露。「彼らから話は聞いている。僕はものすごく驚いている。毎日試合に出る選手だということは、みんな知っている。だから(打線から外れるのは)面白くはない。今の自分にできるのは怪我をしないこと、準備をしておくことなんだ。勿論イライラしているけど、自分にできる精一杯のことは、変わらず前を向いて自分の出番を待つことなんだ」と語っている。

 元々レンジャーズと8年1億2000万ドル(約160億円)プラス球団オプション1500万ドル(約20億円)の契約を結んでいたアンドラス。今季550打席に到達するか、昨季と今季で合わせて1100打席に到達することで、球団オプションが選手オプションに変更になる仕組みになっている。だが、現状ではそれも叶わずアスレチックスがオプションを行使する可能性も「低いようである」と記事は伝える。

 コッツェイ監督はアンドラスについて「喜んでいるとは思わないが、彼はプロだ。若手選手を育てる上で、彼らの大きな助けになり得る存在であると彼は理解している」と語る。一方、アンドラスは「正直なところ、シーズン開幕の時は今年こんな風になるとは思っていなかった。僕の立場としては少しショック」とも述べている。16日(同17日)のレンジャーズ戦では「5番・遊撃」で出場して8号弾を放ったアンドラス。通算1948安打を誇る33歳は今後、意地を見せられるか。

(Full-Count編集部)

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