2人で525億円の不良債権は「ぼったくり」 “もらいすぎ先発”は「歴史的酷さ」

ナショナルズのスティーブン・ストラスバーグ【写真:Getty Images】
ナショナルズのスティーブン・ストラスバーグ【写真:Getty Images】

年俸48億円のストラスバークは1登板、32億円のコービンは防御率6.96

 今季のレギュラーシーズンも残り40試合あまり。活躍した選手、駄目だった選手……明暗が色濃く分かれる時期となった。米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」は高額契約に見合わない成績の選手を対象にした2022年「もらいすぎベストナイン」を選出。先発投手のワースト3にはナショナルズのスティーブン・ストラスバーグとパトリック・コービン、レッドソックスのクリス・セールを選んでいる。

 ストラスバーグは2019年に18勝で最多勝を獲得。ワールドシリーズでMVPに選出され、そのオフに7年総額2億4500万ドル(約334億5000万円)でナショナルズと再契約した。しかし、その後は度重なる怪我の影響で計8試合に登板しただけ。3500万ドル(約48億円)を得る今季は6月9日(日本時間10日)のマーリンズ戦に登板しただけで「今シーズンの登板はもうないだろうとレポートされている。これはぼったくりだ」と記事は辛辣だ。

 ワースト2位はセール。2019年春に2020年から5年総額1億4500万ドル(約199億円)でレッドソックスと契約も、以降は左肘のトミー・ジョン手術など故障続き。3000万ドル(約41億円)を得る今季は春のキャンプ中に右肋骨を疲労骨折し、7月17日(同18日)のヤンキース戦で打球を左手薬指に当てて骨折。復帰時期が未定となっていた中で、先月には自転車事故で右手首を骨折した。「今季は2度しか登板しておらず、『健康であれば』という言葉がずっと付きまとうことになるだろう」と記事は指摘している。

 ワースト3位は、ストラスバーグの同僚であるコービン。2018年12月に6年総額1億4000万ドル(約191億円)の大型契約を結んだ左腕は2340万ドル(約32億円)を得る今季はここまで、24登板で4勝16敗、防御率6.96。2019年は14勝7敗で世界一に貢献するも、2020年は2勝7敗、昨年は9勝16敗と苦しんでいる。ナショナルズは、投げないのにストラスバーグに高額な金額を払っている一方、コービンの場合は5日おきに打たれまくるためにお金を払っていると記事は解説する。コービンは2018、19年にサイ・ヤング賞の候補となったが、それ以降はバッド(bad)からワースト(worst)へ変化し「歴史的な酷さになってきている」としている。

(Full-Count編集部)

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