大谷翔平、“胃腸炎”はメガスターの宿命か 水原通訳も驚いていた昨季との違い

タイガース戦に先発したエンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
タイガース戦に先発したエンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

「オオタニのメディアセッションはありますか?」敵地メディアも取材

 エンゼルスの大谷翔平投手は21日(日本時間22日)、敵地のタイガース戦で「2番・投手兼DH」で投打同時出場したが、4回4四球5安打3失点で降板。今季8敗目(10勝)を喫した。球団は「ウイルス性の胃腸炎」と発表。試合後、大谷は「単純な疲れなのか。(嘔吐など)戻してはいないので大丈夫かなと思いますけど、また切り替えて頑張りたい」と前を向いた。

 二刀流フル回転とチーム不振だけが「胃腸炎」につながったとは思えない。昨季までと今季の違いを挙げるとすれば、周囲の視線が増えたことが挙げられるだろう。今夏のオールスター戦前、水原一平通訳がロッカールームで驚いたようにつぶやいたことが忘れられない。

「今日はメディアの方めちゃくちゃ多いですね。今までで一番じゃないですか?」

 単に報道陣の数だけではない。大谷のメディア対応は基本的に登板日のみだが、今年5月のホワイトソックス遠征の際には野手出場時に地元のシカゴメディアから鈴木誠也について直撃を受けていた。「オオタニのメディアセッションはありますか?」。シカゴだけでない。マイアミ、ボルティモア、アトランタと多くのメディアが生の声を聞きたがっていた。

 オールスター戦前日のメディア対応では日米韓台だけでなく、スペイン語圏の海外メディアで二重三重の人垣ができた。さらにオールスター翌日の休養日も「午後はゆっくりできる」と“半休”だった。決してプレーだけに集中できない忙しさ。アストロズ・ベイカー監督から「メガスター」と言われた大谷にとっては、乗り越えるべき障壁とも言えるだろう。

 以前、母・加代子さんは、大谷少年は運動会など学校イベントの前日から“ウキウキ”を抑えられず、当日は体調を崩しがちだったと話していた。そして、この日、ネビン監督代行も「私たちは彼をスーパーマンと呼ぶが、彼が人間だと示す一例だ」と語っていた。大谷も生身の人間だ。

 史上初のダブル規定到達はもちろん、そしてヤンキース・ジャッジとのMVP争いは佳境に入る。スーパースターの宿命を乗り越え、輝く姿を期待したい。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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