防御率0.35、無双左腕を「返してくれ」 新天地での快挙達成にヤ軍ファン悲嘆止まらず

カージナルスのジョーダン・モンゴメリー【写真:Getty Images】
カージナルスのジョーダン・モンゴメリー【写真:Getty Images】

モンゴメリーはカージナルス移籍後4勝無敗、防御率0.35の活躍

■カージナルス 1-0 カブス(日本時間23日・シカゴ)

 今夏のトレード期限ぎりぎりでヤンキースからカージナルスにトレード移籍した左腕ジョーダン・モンゴメリー投手が22日(日本時間23日)に敵地で行われたカブス戦で快投。99球を投げて1安打7奪三振でメジャー初完投を「マダックス」(100球未満の完封勝利)で飾った。カージナルス移籍後はなんと4戦4勝、防御率0.35の活躍で、「ヤンキースが彼をトレードした理由がわからない」「彼が恋しいよ」「彼を返してもらえないか」とヤンキースファンから嘆きの声があがっている。

 モンゴメリーが許した走者は、3回2死で二塁打を浴びたモレルだけ。それ以外の8イニングは3人で退ける圧倒的投球でカブス打線を封じた。「4番・右翼」で出場した鈴木誠也も3打数無安打だった。

 29歳左腕は今季ヤンキースで21先発し、3勝3敗、防御率3.69。しかし、カージナルス移籍初登板だった6日(同7日)に古巣ヤンキース相手に5回無失点で白星を挙げると、この日の試合で4連勝。25回2/3で自責1の防御率0.35と圧倒的投球を続けている。一方、モンゴメリーとの交換でヤンキースに渡ったハリソン・ベイダー外野手は右足の負傷で6月27日から負傷者リスト(IL)に入っており、MLB公式サイトによると今月上旬の段階では9月の復帰に前向きなコメントをしていた。

 こうした状況から、セントルイスのTV局「KSDK」のプロデューサー、コリー・ミラー氏は自身のツイッターに「ジョーダン・モンゴメリーを手放すなんて、ヤンキースは一体何を考えていたのか? カージナルスのユニホームを着て以降、彼はエースでしかない」と綴った。また、野球専門のポッドキャスト番組「Talkin Baseball」が公式ツイッターに「カージナルスに加わって圧倒的な強さを誇るジョーダン・モンゴメリーのマスタークラス」と記して活躍を称えると、古巣ヤンキースのファンが反応している。

「ヤンキースは彼を絶対にトレードすべきじゃなかった」「ヤンキースがこの男をトレードしたのはいまも完全に不可解」「彼を手放したくなかったし、これがその理由だ」「苦痛」と放出を嘆く声が相次いだ。新天地で水を得た魚のように活躍するモンゴメリー。ヤンキースは21日(同22日)、22日(同23日)に連勝を飾ったが、今月は6勝14敗と失速。チームを去った左腕の活躍に複雑な心境のようだ。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY