「ヤクルトにもう余裕はなくなった」 怒涛の7連勝・DeNAが大逆転劇に期待できる理由

阪神との3連戦を終えれば、得意の本拠地横浜スタジアムで首位・ヤクルトとの3連戦

 本拠地17連勝と無類の強さを誇っているが、ビジターでもその勢いは止まらなかった。球団名が横浜からDeNAに変わった2012年から京セラドームでの阪神戦は、この試合まで2勝9敗1分と苦手にしていたが、“負のデータ”を吹き飛ばす完封劇。今週は阪神との3連戦を終えれば、得意の横浜スタジアムでヤクルト3連戦が待っている。

 首位のヤクルトが広島に勝利しゲーム差は「4」のままだが、はっきりと首位の姿は見えている。DeNAはここまでセ・リーグで最も少ない106試合を消化。残りゲーム数はヤクルトと5試合の差があり「目に見えるゲーム差は4だが、自力で2.5差(0.5×5試合)を縮めることができる。今のチーム状態を考えれば実質1.5差と考えてもいい。阪神に最低でもカード勝ち越し、3連勝すれば、いよいよ見えてくる」と、首位浮上の可能性を指摘する。

 投手陣では今永、浜口、大貫、石田の先発陣が大崩れせず、リリーフ陣も伊勢、エスコバー、山崎が安定。チーム防御率3.35はリーグ2位と前半戦で苦しんだ投手陣の奮闘が目立っている。野口氏も「バッテリーにとって有利なカウントで勝負できている。攻めの姿勢がここにきて表れている」と目を細める。

 最大17.5ゲーム差をひっくり返す、大逆転優勝は夢物語ではない。快進撃を続けるDeNAから目が離せない。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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