大谷翔平、連続MVPへ加速なるか? 米指摘「カギは本塁打数」 30日からヤ軍3連戦

打撃成績はジャッジが大幅リード、米メディア「オオタニは本塁打を打って」

 他球団を追うメディアも同意見だ。米紙「フォートワース・スターテレグラム」のレンジャーズ番、ジェフ・ウィルソン記者は「オオタニのような活躍をできる人は他にはいません。チームが強かろうが弱かろうが、MVPレースには関係ないと考えます」と明言。ただ、大谷の連続MVP受賞にはブラム記者と同じように、本塁打増が必要と説いた。

「オオタニは本塁打を打って、長打率、OPSをもっと上げる必要があるでしょう。その点、ジャッジは遥かに先を行っています。打撃の調子が少し上向けば、かなりの後押しになるはずです」

 この3連戦で、ヤンキースは先発ローテーション通りなら、29日(同30日)の初戦にアスレチックスからトレード移籍したフランキー・モンタス、第2戦にジェイムソン・タイヨン、第3戦にコールの3投手がマウンドに上がる。大谷はモンタス相手に21打数9安打の打率.429、3本塁打と相性抜群で、タイヨンからは昨年6月29日に27号、28号と2打席連続弾を放っている。何よりジャッジとのMVP争いで注目される3連戦でアーチをかけられれば、大きなアピールとなるに違いない。

 そして、今回は大谷にとっては“リベンジ”のシリーズにもなる。5月31日(同6月1日)からの3戦シリーズで、打者では12打数2安打の打率.167、打点なしに抑えられた。投手としても、6月2日(同3日)のダブルヘッダー第1試合で4回途中3被弾を含む8安打4失点と崩れて4敗目。大谷は「もちろんいいチームだというのもあります。いいチームだというのと、自分の調整、出しているパフォーマンスが良くないところかなと思います」と振り返っていた。

 このシリーズでエンゼルスはヤンキースに3タテを食らい、6月8日(同9日)の本拠地・レッドソックス戦まで球団ワーストの14連敗。この大型連敗中に、大谷の二刀流を後押ししたジョー・マドン前監督が解任され、チームを去った。

 エンゼルスは地区4位と低迷。すでに今季のポストシーズン進出は絶望的となっている。それでも、大谷が真夏のヤンキース3連戦でどのような打撃を見せるのか、ファンは期待に胸を膨らませている。ジャッジとのMVP争いを占う重要なバトルは見逃せない。

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(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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