阪神・藤浪の好投を支える“小さな変化”　専門家が絶賛「自滅する姿が一切ない」

藤浪は7回1失点の好投で自身2連勝となる今季2勝目、4試合連続クオリティスタート

■阪神 5ー1 中日（27日・バンテリンドーム）

　阪神の藤浪晋太郎投手が27日、敵地での中日戦に先発し7回5安打1失点の好投で自身2連勝となる今季2勝目を挙げた。抜け球がない安定感抜群の投球を見せ、直近4試合で与えた四死球はわずかに5つ。オリックス、ソフトバンク、広島で打撃コーチなどを歴任した野球評論家の新井宏昌氏は「自滅する姿が一切ない」と、生まれ変わった右腕を絶賛した。

　初回に3点の援護をもらった藤浪が危なげない投球を見せた。唯一の失点は3回。1死一、二塁の場面で阿部に中前適時打を許したが、続くビシエドを154キロの直球で二ゴロ併殺に仕留め最少失点で凌いだ。その後も走者を許す場面があったが、落ち着いた投球を見せ7回1失点の好投だった。

　チームを勝利に導いた右腕の快投に新井氏は「ここ最近は暴れる様子がない。真っすぐもシュート回転せず、抜け球がない。落差の大きいフォークは抜けた時には危険なボールになるが、小さく沈むスプリットは大きな失投に繋がりにくい。そこを効果的に使い、両サイドにもしっかり投げ分けていた」と、この日の投球を分析した。