近江・山田はU-18W杯で投手に専念 侍J馬淵監督「抑え的な仕事をしてもらいたい」

都内のホテルで結団式と記者会見を開いた侍ジャパンU-18代表【写真:代表撮影】
都内のホテルで結団式と記者会見を開いた侍ジャパンU-18代表【写真:代表撮影】

高松商・浅野「木のバットに変わるので対応力を身につけたい」

「第30回 WBSC U-18 ワールドカップ」(9月9日開幕=米フロリダ州)に出場する侍ジャパンU-18代表が28日、都内のホテルで結団式と記者会見を開いた。2019年に韓国で行われた前回大会で日本は、大船渡・佐々木朗希投手(現ロッテ)、星稜・奥川恭伸投手(現ヤクルト)らを擁して戦ったが、5位に終わっている。今夏甲子園で活躍した選手を中心とするメンバー20人が、念願の初優勝を目指す。

 会見には、馬淵史郎監督(明徳義塾監督)、主将を務める近江・山田陽翔投手(3年)、副主将の聖光学院・赤堀颯内野手(3年)、スイッチヒッターでドラフト1位候補の高松商・浅野翔吾外野手(3年)らが出席。

 馬淵監督は「日本が誇れるのは、しっかりした基本と機動力。それを前面に出せれば、世界大会でも通用すると思う。メンバーを選ぶに当たっては、私のわがままも通させていただいた。しっかり守れて機動力を使える選手たちです」と自信をうかがわせた。

 山田は近江では「4番・投手」で打線の軸でもあったが、馬淵監督は「山田にはピッチャーだけやってもらう。本人にも、打撃練習はやらなくていいと伝えました」と投手専念を明言。「抑え的な仕事をしてもらいたい」と話した。

 山田は「コロナ禍の中で世界大会をやらせてもらえることに感謝し、世界一を取れるチャンスをいただいたので、チーム一丸となってやっていきたいと思います」と語り、「任せてもらったイニングを0点に抑え切りたい」と投手としての抱負を述べた。大会はDH制で、打席に入る機会はないかもしれない。一方、浅野は「金属バットから木のバットに変わるので、(本番前に)対応力を身につけたい」と話した。

 一行は都内で合宿し、31日に大学日本代表と壮行試合(ZOZOマリン)に臨む他、立大、早大とも練習試合を行う。9月5日に渡米する。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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