大谷翔平、トレード報道が再過熱も…地元番記者が読む“将来”「何も変わらない」

エンゼルス番フレッチャー記者に直撃「今もトレードの可能性は低いだろう」

　エンゼルスの球団売却騒動に端を発し、大谷翔平投手のトレード報道が再過熱している。今オフにトレードされるのでは、との見方も出ている中、果たして第一線で取材するエンゼルス番記者は、どのように受け止めているのか。大谷のメジャー1年目から密着取材を続けているオレンジカウンティ・レジスター紙のジェフ・フレッチャー記者に聞いた。

　メジャー取材歴24年で、2013年からエンゼルス番を務めているフレッチャー記者にとっても、球団売却検討のニュースは“サプライズ”でしかなかった。「本当に驚いた」と振り返り、こう言葉をつないだ。

「まだ彼（モレノ球団オーナー）にとって、エンゼルスはビジネスとしてはとても成功しているように思えた。だから近いうちに球団を売る判断をするとは思っていなかった」

　チームは2014年以来ポストシーズンに進出できていないとはいえ、ビッグマーケットに本拠を構える。二刀流・大谷、MVP3度受賞のトラウトら看板選手もいる。球団の資産価値は2003年に買収した1億8400万ドル（約250億円）から20億ドル（約2735億円）以上になった、と試算されている。そんな中で、球団売却問題の勃発。フレッチャー記者は驚きを隠そうとしなかった。

　米メディアでもCBSスポーツ、ESPNなどは、大谷のトレード放出の可能性を指摘。球団と共に大谷の今後など全てが不透明な状況となった。ただ、フレッチャー記者はエンゼルスの大谷トレード放出には否定的。今夏、地元番記者の全員が大谷のトレード放出はないと予想していたが、身売り問題で揺れる今オフも「変わらない」とフレッチャー記者は言う。