最大17年651億円…イチロー“愛弟子”21歳への先行投資は正解か 過去には失敗例も

マリナーズのフリオ・ロドリゲス【写真:Getty Images】
マリナーズのフリオ・ロドリゲス【写真:Getty Images】

ワンダー・フランコは昨オフに最大12年約309億円契約、今季は故障で離脱

 マリナーズは先日、21歳のルーキー、フリオ・ロドリゲス外野手と最大17年4億7000万ドル(約650億6300万円)の超大型契約を結ぶと発表した。契約内容は基本ベースが2029年までの7年契約で、この7年間の成績によってその後の球団オプションが変動する。出来高全てを満たせば最大17年4億7000万ドルとなり、メジャー史上最長で最高額になる。MLB公式サイトは、過去にメジャー経験がなかったり少なかったりする状況ながら長期契約を結んだ選手を紹介。その中には“失敗例”もあるようだ。(成績は日本時間29日時点)

 記事によると、メジャーデビュー前に契約延長した最初の選手はジョン・シングルトン。2014年6月にアストロズと5年1000万ドル(約13億8700万円)で契約した。当時の傘下有望株ランキングでは3位だった。しかし、アストロズでは2015年までの2年で114試合出場、打率.171、14本塁打に終わり、以降はメジャーでプレーする機会はなかった。

 フィリーズのスコット・キンガリーは2018年3月に6年2400万ドル(約33億2200万円)で契約。同年は147試合出場も年々出場機会が減少。今季は6月に1試合に出場しただけだ。ホワイトソックスのエロイ・ヒメネスは2019年3月に6年4300万ドル(約59億5500万円)で契約。今季は故障の影響で53試合出場にとどまる。他には2019年11月に6年2400万ドル(約33億円)で契約したマリナーズのエバン・ホワイトは今季故障でメジャー出場なし。2020年1月に6年5000万ドル(約69億円)で契約したホワイトソックスのルイス・ロバートは89試合で12本塁打をマークしている。

 昨年オフに話題を呼んだのはレイズのワンダー・フランコ。ルーキーとして70試合に出場した昨年11月に11年総額1億8200万ドル(約252億円)、オプションを行使して出来高条件をすべて満たせば最大で12年2億2300万ドル(約308億9000万円)になる契約を結んだ。ただ、今季は故障で7月に離脱。58試合出場にとどまっている。イチロー氏の“愛弟子”としても知られるロドリゲス。超大型契約を機に、さらなる飛躍を遂げるか。今後の活躍に注目が集まる。

(Full-Count編集部)

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