大谷翔平&ダルビッシュも要した“時間” TJ手術からの復帰…前田健太は今季全休

ツインズ・前田健太【写真:Getty Images】
ツインズ・前田健太【写真:Getty Images】

前田は昨年9月1日に手術、復活へ順調も万全を期して今季は全休

 昨年9月に右肘のトミー・ジョン(TJ)手術を受けたツインズの前田健太投手が今季は登板せずにリハビリに専念する見通しであることが分かった。米記者がデレク・ファルビー球団編成本部長の話として伝えている。メジャー7年目の今季は全休し、35歳シーズンで迎える2023年シーズンに完全復活をかけることになりそうだ。

 米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のツインズ番記者アーロン・グリーマン氏は自身のツイッターで「ツインズ球団編成本部長のデレク・ファルビーは、ケンタ・マエダは今季終了前に復帰する可能性が低いことを示唆した。マエダはトミー・ジョン手術から順調に回復し続けている。しかしながら、時間も足りない状況で、ツインズは無理をさせるつもりはない」と伝えた。

 前田は昨年9月1日に米国で手術を受けた。最新の技術「インターナル・ブレース」(補強具)を用いた手術で、従来よりも復帰時期が早くなるとされ、ブルペン投球を行っている様子などをSNSで紹介していた。ツインズのロッコ・バルデリ監督も先月、9月の復帰の可能性を示唆していたが、大事を取ったようだ。

 TJ手術を経てからの復帰に時間がかかることは過去の事例が証明している。ダルビッシュ有投手はレンジャーズ時代の2015年3月にTJ手術を受け、翌2016年8月に復帰。エンゼルスの大谷翔平投手は2018年10月1日に手術、投手では翌2019年を“全休”した。コロナ禍で60試合制で実施された2020年7月26日に復帰も2試合登板にとどまり、“完全復活”したのは昨年だった。他にもソフトバンクの和田毅投手はオリオールズ時代の2012年4月に手術を受けて、翌2013年にマイナーで復帰。41歳の現在も第一線で活躍する。藤川球児氏はカブス時代の2013年6月に手術し、翌2014年にマイナーで復帰。日本球界で2020年まで現役を続けた。

 ダルビッシュも大谷も手術から復帰後に一頓挫あり、本来の力を取り戻すまでに時間を要した。全休を経て満を持して臨むであろう2023年シーズン、前田はどんな投球を見せてくれるか。注目される。

(Full-Count編集部)

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