「ジャッジは史上最高レベル」 取材歴36年ヤ軍名物レポーター、MVP大谷派に“物言い”

ヤンキースのアーロン・ジャッジ(左)とエンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
ヤンキースのアーロン・ジャッジ(左)とエンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

ケイ氏「ジャッジは野手オンリーでオオタニよりWARが高い」

 ア・リーグのMVPはエンゼルスの大谷翔平投手か、ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手か……。29日(日本時間30日)から直接バトル3連戦がスタートした中、その議論はますます激しさを増している。ヤンキースの地元放送局「YESネットワーク」の名物レポーター、マイケル・ケイ氏は大谷を「世界最高の選手かもしれない」と認めた上で“大谷派”に物申した。

 ケイ氏と言えば、2018年のア・リーグ新人王争いで大谷と激しいバトルを展開したヤンキースのミゲル・アンドゥハー内野手を猛プッシュし、大谷が受賞後も異論を唱えていた人物だ。同氏は今回のMVP争いについて「オオタニが二刀流を異次元の凄さでやっているということを私は理解している」と言う。しかし「それがジャッジではなくオオタニをMVPにする理由になるだろうか? ジャッジは野手オンリーでオオタニよりWARが高いのに」と疑問を投げかけた。

 ジャッジはメジャートップを独走する50本塁打を放ち、チームの地区首位に大きく貢献しているだけに「私は野球を36年間取材しているが、ジャッジの今季は私が見た中で史上最高レベルだ。彼がいなければヤンキースはプレーオフ争いにも苦しんでいるだろう。オオタニがエンゼルスから抜けても、(プレーオフ争いからは)仲間外れとなっている状態だろう。最も価値があるのは?」と強調した。

「それと誤解しないでいただきたい。オオタニは唯一無二な世代を代表する選手だ。総合的には世界最高の選手かもしれない。彼が今やっていることを、我々は二度とお目にかかれないかもしれない」とケイ氏。大谷の価値は十分評価しているが「それはジャッジではなくオオタニがMVPを獲るということにはならない。覚えていてほしい。オオタニはこの2か月、(プレーオフに関係するような)重要な試合でプレーしていない」とチーム状況を重視した。

 30日(同31日)の第2戦でも、大谷の前で2戦連発の51号を放ったジャッジ。栄冠はどちらが手にするのだろうか。

(Full-Count編集部)

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