ついに復活か…藤浪が2位の高評価、村上は無双…　8月のセをセイバー目線で検証

打ちまくったヤクルト・村上宗隆、あらゆる数値で断トツ

　打者部門から。打者評価として、平均的な打者が同じ打席数に立ったと仮定した場合よりもどれだけその選手が得点を増やしたかを示すwRAAを用いる。各チームのwRAA上位2選手は以下の通り。

○ヤクルト　村上宗隆25.35、オスナ7.04
○DeNA　牧秀悟8.11、佐野恵太4.26
○阪神　ロハス・ジュニア6.36、大山悠輔4.38
○巨人　丸佳浩6.82、中田翔6.33
○広島　西川龍馬5.01、大盛穂2.62
○中日　大島洋平2.72、三好大倫1.74

　8月の記録を比較する。

○打率　村上宗隆.440、中田翔.322、大城卓三.319
○本塁打　村上宗隆12、サンタナ7、牧秀悟、山田哲人6
○出塁率　村上宗隆.588、宮崎敏郎.393、大城卓三.380
○OPS　村上宗隆1.575、オスナ.949、牧秀悟.946

　村上がどれも2位を大きく引き離している。さらに月間盗塁数も3で6位タイだった。村上が6月に記録した月間記録をすべて上回る驚異的な数値を8月に打ち立てたが、その要因として5番打者が打率.318、OPS.966、本塁打7とチームに大きく貢献する成績であったことも見逃せない。令和初の3冠王に向かって邁進する村上を8月の月間MVPに推薦する。