“無限”だった防御率がついに上書き 4年ぶりメジャー…意地見せたエ軍の30歳苦労人

アストロズ戦に登板したエンゼルスのザック・ワイス【写真:Getty Images】
アストロズ戦に登板したエンゼルスのザック・ワイス【写真:Getty Images】

ワイスは2018年の防御率が“無限”、4年ぶりメジャーで無失点

■アストロズ 4ー2 エンゼルス(日本時間3日・ヒューストン)

 エンゼルスのザック・ワイス投手が2日(日本時間3日)に本拠地で行われたアストロズ戦で、実に4年ぶり2度目のメジャー登板を果たした。6回からマウンドに上がり1回1/3を無安打無失点。対峙した打者4人を全員打ち取った。レッズ時代の唯一の登板ではアウトを一つもとれず。防御率は“無限”だったが、ついに今季防御率0.00、通算防御率27.00と“数字”がついた。

 30歳右腕は4点ビハインドの6回に登板。9番のマルドナードを遊ゴロ、アルトゥーベを二ゴロ、ペーニャを右飛で3者凡退に抑えた。さらに7回先頭のブレグマンを内野フライに打ち取って降板。12球を投げて無安打無失点の好救援を見せた。

 ここまでの道のりは平たんではなかった。レッズ時代の2018年4月12日(同13日)のカージナルス戦でメジャー初登板を果たすもいきなりに2本の本塁打を浴び、連続四球を与えたところで降板した。1つのアウトもとれず自責4で防御率は“無限”。その後は故障もあってメジャー昇格のチャンスが訪れることはなかった。

 それでも昨年はイスラエル代表として東京五輪で登板するなど、キャリアは再び上向きに転じた。今季はエンゼルスの春季キャンプに招待選手として参加。9月1日(同2日)にメジャー昇格を果たしていた。

 フィル・ネビン監督代行は「ストライクをたくさん投げ、いいピッチングだったと思う。初対戦だったので打者は打ちにくかったのかもしれないが、ストレートとスライダーが良かった」と評価。4年ぶりメジャーでの登板に「もう少し楽な展開で投げさせたかったけど、いい仕事をしてくれた。私たちに勝つチャンスを与えてくれた」と称えた。エンゼルスの一員として“防御率無限”を上書きした苦労人。今後の投球に注目だ。

(Full-Count編集部)

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