シーズン残り1か月…1軍未出場の実力者 左膝手術の巨人梶谷、かつての“ドラ1”も

広島・安部友裕、巨人・梶谷隆幸、西武・武隈祥太(左から)【写真:荒川祐史】
広島・安部友裕、巨人・梶谷隆幸、西武・武隈祥太(左から)【写真:荒川祐史】

昨季58試合登板、チームトップ25ホールドの巨人中川も登板なし

 プロ野球は残り1か月となり、ペナント争いも佳境を迎えている。セ・リーグはヤクルトが2位のDeNAに7ゲーム差をつけて首位を走り、パ・リーグは0ゲーム差の中にソフトバンク、西武、オリックスの3チームがひしめく大激戦。そんな中、いまだに1軍未出場の実力者たちもいる。(数字は9月5日時点)

 巨人・梶谷隆幸外野手は5月に左膝半月板の手術を受けた影響で1軍出場がない。DeNAからFA移籍1年目だった昨年は61試合に出場も、10月に腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けた。通算956試合出場を誇る16年目のベテランは度重なる故障に悩まされている。また昨季58試合の出場でチームトップの25ホールドをマークした中川皓太投手も、今季は1軍どころか2軍でも登板はない。

 昨季46試合に登板して防御率1.76とブルペンを支えた西武・武隈祥太投手、昨季85試合の出場で打率.252だった広島・安部友裕内野手もここまで出番はない。2007年高校生ドラフト1巡目の安部は、ウエスタン・リーグでは25試合出場で打率.353と好調なだけに、最終盤で声が掛るのを待つ。

 広島は中田廉投手、アドゥワ誠投手も1軍出場なし。中田は昨年23試合に登板、アドゥワは2018年に53試合に登板したものの手術の影響で2020年以降は1軍マウンドに上がっていない。昨年7月にソフトバンクからトレード移籍した阪神・二保旭投手やオリックス・海田智行投手も未出場だ。

 また今年7月に育成から支配下復帰した2012年ドラフト1位のロッテ・松永昂大投手、2010年同1位の楽天・塩見貴洋投手、2019年には45試合に登板した2015年同1位のソフトバンク・高橋純平投手も。かつての“ドラ1”たちも復活を目指して戦っている。

【一覧】昨季ブレークの広島の21歳内野手も 今季1軍未出場の主な実力者たち

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