残り試合“ほぼ全敗”でも「山川のせいでない」 大不振の主砲に辻監督がかけた言葉

西武・山川穂高【写真:宮脇広久】
西武・山川穂高【写真:宮脇広久】

頼みの主砲が大ブレーキ…9月は27打数1安打で打率.037

■西武 3ー0 日本ハム(11日・ベルーナドーム)

 西武は11日、本拠地・ベルーナドームで行われた日本ハム戦に3-0で零封勝ち。パ・リーグはまたもや1位・ソフトバンク、2位・西武、3位・オリックスがゲーム差ゼロで拮抗する異常事態となった。残り13試合の正念場で、西武は4番の山川穂高内野手が9月に入ってから、27打数1安打(打率.037)の大不振に陥っている。主砲の苦しい胸の内は察するに余りあるが、試合前には辻発彦監督から、意外なアドバイスを送られていた。

 念願の10勝目を挙げた先発・與座海人投手をはじめ、6投手の継投で少ない得点を守り抜いた西武。しかし山川は、この日もトンネルを抜け出すことができなかった。3打数無安打1四球。8回無死一、三塁で迎えた最終打席は、日本ハム3番手・玉井の真ん中高めのシュートをとらえたかに見えたが、痛烈なゴロは三塁手の正面へ。三塁走者の源田が三本間に挟まれ、タッチアウトとなった。

 試合前の練習中には、辻監督が山川に何事かを語りかけるシーンがあった。試合後の会見で内容を問われた指揮官は、いったん「大したことではないです」とはぐらかしたものの、「最後の三ゴロは非常に感じが良かった。これから良くなってくれると信じています」と指摘した。

 さらに思いがあふれ出したのか「山川にはこれまで、山ほど勝たせてもらったのだから。(不振を責めようとは)俺は1ミリも思っていないですよ。(貢献度は)余りある。みんなが打てなかった時、山川がどれだけ勝利をもたらしてくれたかを考えたら、あと10試合負けたとしても、山川のせいでもなんでもない」と熱弁を振るい、「気にすることはない、肩の力を抜いて、堂々としていてくれと話したのですよ」と明かした。

抱えるジレンマ「いい状態を求めすぎると、また狂い出すと思う」

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