エ軍スカウトが浅野より先に名を挙げた“伏兵“とは? 侍U-18に3連勝もたらした守備力

パナマ戦に出場した侍U-18代表・渡部海【写真:川村虎大】
パナマ戦に出場した侍U-18代表・渡部海【写真:川村虎大】

好守連発の天理・藤森にエ軍スカウトも「グッドディフェンダー」と賛辞

 陰の立役者のひとりは、渡部海捕手(智弁和歌山)だろう。自チームでは正捕手として活躍したが今大会では三塁で起用。慣れないポジションにもかかわらず、前日のメキシコ戦では逆シングルで痛烈な打球をそつなく処理。この日も、5回1死一、三塁でパナマのカトゥイ外野手が放った三遊間への痛烈な打球を横っ飛びの好捕で三ゴロに仕留めた。打撃では2戦で無安打ながら、相手の失策を誘う犠打も決めている。

 浅野や松尾を差し置いてメジャーリーグのスカウトが注目した選手もいた。エンゼルスのスカウトが名前を挙げたのは藤森康淳内野手(天理)。パナマ戦では、ベンチスタートで守備機会はなかったが、メキシコ戦では、好守を連発。2戦連続セーフティバントを決めるなど機動力をみせ、「グッドディフェンダー」と言わしめた。

 大会前の監督会見では、韓国のチェ・ジホ監督も「特に守備力に強みを持っているチームだ」と警戒するように、世界にも日本の“きめ細かさ”は、十分に伝わっているようだった。守備範囲が広い光弘帆高内野手(履正社)を遊撃に固定するなど、馬淵史郎監督が守りからチームを作っていこうとしているのは存分に伝わってくる。侍ジャパンが悲願の世界一を成し遂げるには伏兵たちの活躍も欠かせない。

【動画】馬淵ジャパンの“伏兵”? 慣れないポジションで好守連発する渡部海

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