3ボールから打った逆転2点打 なぜ鷹・今宮は“迷いどころ”で打ちに行けたのか?

ソフトバンク・今宮健太【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・今宮健太【写真:藤浦一都】

3ボールから打ちに行くか「正直迷っていた」という今宮

■ソフトバンク 7ー5 西武(12日・PayPayドーム)

 ソフトバンクは12日、本拠地・PayPayドームで西武と戦い、7-5で競り勝った。1点ビハインドの3回に今宮の2点適時打で逆転すると、デスパイネも10号2ランを放ち、この回一挙4得点。さらに4回に正木が3号ソロと中盤までに5点を奪った。先発の東浜は6回途中3失点で2017年以来の2桁勝利となる10勝目。終盤、西武の反撃をリリーフ陣がなんとか凌いで逃げ切った。

 勝利への道筋をつけたのは選手会長のバットだった。1点を追う3回、先頭の甲斐が四球を選ぶと、続く周東も2者連続四球で無死一、二塁に。三森が犠打で走者をそれぞれ進めると、今宮に打席が回ってきた。3球ボールが続き3ボール0ストライク。このカウントから今宮は思い切って打ちに行った。

 ストライクを取りに来た甘いストレート。捉えた打球は中前で弾み、2人の走者が生還した。逆転の適時二塁打。2回に先発の東浜が先制を許し、早く追いつきたいところで飛び出した、試合をひっくり返す一打。好投手エンスを攻略する大きなキッカケとなった。

 この場面、カウントは3ボールだった。1球待つか、積極的に打ちに行くか。ストライクを取りにくるところを狙えば、ヒットになる確率は高まる。ただ、仮に打ち損じた場合は流れが悪くなる。打者としては迷いどころになる。今宮自身も「正直迷っていたんですけど」と、その時の心中を明かす。

背中を押したベンチの空気と“1点OK”の西武の守備体形

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