ドラ1候補は「納得だね」 元阪神助っ人が絶賛した若き侍2選手「素晴らしい」

U-18代表・浅野翔吾(左)と松尾汐恩【写真:川村虎大】
U-18代表・浅野翔吾(左)と松尾汐恩【写真:川村虎大】

豪州投手コーチのクリス・オクスプリング氏「(日本は)毎回素晴らしい」

「第30回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」が12日(日本時間13日)に大会4日目を迎え、野球日本代表「侍ジャパン」はオーストラリアに10-0で5回コールド勝ち。オーストラリアの投手コーチを務めた元阪神右腕のクリス・オクスプリング氏は「予想していた通りだ。全てを完璧にミスなくこなした」と若き侍を絶賛した。

 日本は初回に3点を奪うと、2回無死二、三塁で3番・松尾汐恩捕手(大阪桐蔭)から4連打が飛び出し、この回一挙7点を挙げた。投げては3投手の完封リレー。投打で圧倒され、オクスプリング氏は完敗を認めた。

「予想していた通りだ。(日本は)全てを正しく、ミスなくこなした。ピッチングも守備も、毎回非常に素晴らしい。打撃も、ボールを非常にうまくとらえていた」

 印象に残った選手は「複数いたよ」とし、浅野翔吾外野手(高松商)と松尾の名前を挙げた。浅野は今大会打率.583(12打数7安打)1本塁打4打点。この日も2安打1打点の活躍で「先頭打者を務めたアサノ。彼の活躍は気に入った」と絶賛し、日本でドラフト1位候補のひとりだと伝えると「本当か! 納得だね」とうなずいた。

 松尾もここまで打率.500(12打数6安打)4打点と気を吐いているが、オクスプリング氏が注目したのは守りの部分。「試合の組み立てや球種選択は本当に素晴らしかった」と評価した。

 45歳のオクスプリング氏は現役時代、オーストラリア代表として2004年アテネ五輪に出場。準決勝で日本を相手に7回途中無失点の好投で勝利に貢献した。2006年に阪神に在籍。4勝3敗、防御率5.12の成績を残した。現役引退後は韓国球界やオーストラリアでのコーチを歴任。2019年大会や同年のプレミア12でも投手コーチを務めている。

 オーストラリアは3戦全敗となり、グループリーグ敗退が決定。結果は伴わなかったが、「オツカレサマデシタ」と流ちょうな日本語であいさつ。笑顔で球場を去った。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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