侍U18、守護神・山田の温存は吉と出るか… 悲願の世界一へ、先を見据えた“馬淵采配”

侍U-18代表・馬淵史郎監督【写真:川村虎大】
侍U-18代表・馬淵史郎監督【写真:川村虎大】

台湾に2-9で敗れグループBを2位で進出決めた侍ジャパン

 18歳以下の野球世界一を決める「第30回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」が13日(日本時間14日)、米フロリダ州サラソタで行われ、野球日本代表「侍ジャパン」U-18はチャイニーズ・タイペイに2-9で敗れ、大会初黒星を喫した。これでグループBを4勝1敗で2位通過が決定。試合後、馬淵史郎監督は「ダメなところが全部出ましたね」と反省を述べた一方で、スーパーラウンドを見据えた戦いも行っていた。

 前日までの雨天とは変わり、快晴のエド・スミス・スタジアムだったが、選手たちの表情は暗かった。この日、日本は2回に先発の香西一希投手(九州国際大付)が2死満塁のピンチで降板すると、変わった宮原明弥投手(海星)が右中間へ走者一掃の適時三塁打を浴びるなど、4点を失った。3回にも2失策が絡み、さらに4失点。馬淵監督も「7イニング制で初回(実際は2回)の4点は非常に重い」と悔やんだ。

 15日(同16日)から行われるスーパーラウンドでは、オープニングラウンドでの対戦成績が持ち越される。グループAには大会9度の優勝を誇る米国や宿敵・韓国など強豪が揃うため、この日のチャイニーズ・タイペイ戦の敗戦は、重く響く1敗になった。一方で、光明も見えた。今大会ここまで、守備の要として全試合遊撃でスタメン起用していた光弘帆高内野手(履正社)が13打席目にして初安打。また、ここまで全投手がマウンドを経験し、スーパーラウンドも球数制限に引っかかる選手はいない。守護神の山田陽翔投手(近江)を温存できたことも大きい。

今大会で1登板は山田のみ、SRでは「先発、打者としても」

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