村上宗隆は「ジャッジを鏡に映したよう」 MLB公式も注目…燕助っ人の証言を紹介

ヤクルト・村上宗隆(左)とヤンキースのアーロン・ジャッジ【写真:荒川祐史、Getty Images】
ヤクルト・村上宗隆(左)とヤンキースのアーロン・ジャッジ【写真:荒川祐史、Getty Images】

MLB公式はサイスニードとキブレハンの“村上評”を紹介した

 ヤクルトの若き主砲、村上宗隆内野手が史上最年少の3冠王に向けてばく進中だ。13日終了時点で日本選手最多タイ、歴代2位タイの55本塁打をマークし、打率.337、132打点もリーグ断トツ。そんな22歳を同僚助っ人はどう見ているのだろうか。MLB公式サイトは「ジャッジだけではない:海の向こうで本塁打記録に挑む主砲」のタイトルで村上を特集し、サイスニード投手とパトリック・キブレハン外野手の“証言”を紹介している。

 メジャーではヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手がア・リーグ記録の61本塁打に迫り、NPBでは22歳の村上が2013年にバレンティン(ヤクルト)が記録した史上最多60本塁打まで、あと5本としている。ジョン・モロシ記者による記事は、村上を「ジャッジを鏡に映したような存在だ」と紹介。「ムラカミは左打ちで、ジャッジは右打ち。ムラカミは東京でプレーし、ジャッジはニューヨークでプレーしている。片方が寝ている間に、もう片方が大きな当たりを放っている」と伝える。

 昨年からヤクルトでプレーするサイスニードは「間違いなく彼の打棒はジャッジを彷彿させる。どちらも特大ホームランを打っている」と説明する。入団した際に同僚のスコット・マクガフ投手から「彼はメジャーリーガーになる選手だ」と聞いていたといい「昨年の彼はグレートだったと思う。ボール球には手を出していなかった」とした上で「今年は次元が違う。バランスを崩すのを見ることはまずない。もし彼と対戦する場合、どう打ち取るか対策を練るのはすごく難しいだろうね」と解説。進化を感じているようだ。

 さらに、注目を浴びる中でホームランを積み重ねていく精神力にも舌を巻く。「その状況に彼は全く影響されないと思う。むしろ気持ちを駆り立てて、より集中力を高めているのかもしれないね」と称賛している。

 今季途中にヤクルトに加入したキブレハンも村上を称賛する。「彼は特別な人間で、スーパースターに必要な全ての要素を兼ね備えている。謙虚だし、まだ若いけど、国全体を熱狂の渦に巻き込んでいる。そこら中にムラカミのユニホームを着ている人がいて、ファンは一目見ようとホテルの前で出待ちをしている。ロックスターと一緒にプレーしているようだ」と語る。

 そしてナ・リーグで現在、3冠王を狙える位置にいるカージナルスのポール・ゴールドシュミットと比較。「僕は1か月間、ゴールドシュミットと一緒にプレーした。ムラカミの打球音はゴールドシュミットのそれに似ている。どんな球でもタイミングが合っている」と評している。かつてメジャーでプレーした2選手も高く評価する村上の才能。今季残り15試合でどこまで数字を伸ばすだろうか。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY