侍U18、16日に宿敵・韓国戦 決勝R初戦に激突…馬淵監督が覚悟「負けたら終わり」

侍U-18代表・馬淵史郎監督【写真:川村虎大】
侍U-18代表・馬淵史郎監督【写真:川村虎大】

米国、チャイニーズ・タイペイが全勝で予選R突破、日本はB組2位通過

 18歳以下の野球世界一を決める「第30回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」は14日(日本時間15日)、オープニング(予選)ラウンドの全日程を消化し、翌15日(同16日)から行われるスーパー(決勝)ラウンドに出場する6チームが出揃った。野球日本代表「侍ジャパン」U-18は初戦で宿敵・韓国と対戦。主将の山田陽翔投手(近江)は「ここからが本当の勝負になってくる」と意気込んだ。

 今大会には12の国と地域が参加。オープニングラウンドでは、2つのグループで総当たり戦を行い、上位3チームがスーパーラウンドへの出場を決めた。グループBの日本は、13日(同14日)のチャイニーズ・タイペイ戦に2-9で敗れ、2位通過。日本に勝ったチャイニーズ・タイペイが1位、メキシコが3位となった。一方のグループAでは、米国が全勝で1位。韓国、オランダと続いた。

 スーパーラウンドでは、オープニングラウンドの成績が持ち越される。予選で別グループの相手と総当たり戦を行う。上位2チームが決勝、3位と4位のチームが3位決定戦を行う。

 日本が15日(同16日)の初戦に迎える韓国は、予選で米国に敗れているものの、その他の4試合中3試合で2桁得点と勢いに乗る。馬淵史郎監督は、「負けたら終わり。トーナメントと同じでいかなきゃ。あしたが勝負。今後の勢いをつけるためにも、『よし、いけるぞ』、と。やる気にはなっている。ここからが本当の勝負」と気合十分だった。山田主将も「ここからが本当の勝負になってきますし、チーム力が発揮されてくる。日本の高校の代表ということを忘れず、正々堂々と戦っていきたい」とコメントした。

 チャイニーズ・タイペイ戦で左手首と左ひざを負傷した浅野翔吾外野手(高松商)も試合後は悔しさで「眠れなかった」と振り返った。この日の朝に病院に行ったが、打撲と捻挫と診断され、試合にも出場予定。「問題ない。全力でやりたいと思う」と自信をのぞかせる。悲願の逆転世界一に向け、宿敵を倒し、勢いに乗りたい。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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