ヤンキースが独走VならジャッジはMVP落選? 失速がもたらす“思わぬ追い風”

ヤンキースのアーロン・ジャッジ(左)とエンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
ヤンキースのアーロン・ジャッジ(左)とエンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

通算213勝154セーブのスモルツ氏「POに行くか行かないかが決め手に」

 エンゼルスの大谷翔平投手とヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手によるMVP争いは、日ごと議論の熱が増している。僅差になるとの指摘もある中、通算213勝154セーブで殿堂入りしたジョン・スモルツ氏も「超接戦だ」と指摘。その上で、ジャッジを推す“決め手”について語っている。

 大の大谷ファンとして知られる「FOXスポーツ」のアナリスト、ベン・バーランダー氏のポッドキャスト番組「フリッピン・バッツ・ポッドキャスト」に、スモルツ氏が出演。「私がこれから言うことには反論もあるだろう」と前置きしつつ「ヤンキースが25試合差で地区優勝したなら、と言ってもそれはないが、もしそうなったらジャッジ(のMVP争い)には不利になるだろう」と持論を述べた。

 今季ヤンキースは開幕から圧倒的な強さを見せ、ア・リーグ東地区首位を独走。しかし、8月以降は急失速し、2位ブルージェイズとは6ゲーム差となっている。スモルツ氏は「ジャッジはあの打線で唯一の生き残りだ。彼には3冠王獲得の可能性があるだけでなく、チームが苦戦した間たった1人でチームを背負って立っていたことが、今年のア・リーグMVP選出に値すると思う」と意見を展開した。

 大谷については「ピッチング能力で右に出る選手はいないと思う。彼には打つ技術もあるし、レギュラーとして日々出場している」と評価しつつも、チームの戦績は見逃せない様子。低迷し続けるエンゼルスと対照的に「ヤンキースが最悪だった期間も首位を維持できたのはジャッジのおかげだ」とも。最終的な判断材料として「今年のMVP争いは、プレーオフに行くか行かないかが決め手になるだろう。私はそれをMVP選定の基準にすることを推奨したことはないが、もし接戦になれば、それを決め手にするべきだろう」と語った。

(Full-Count編集部)

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