アMVP争いは「神話上の生き物同士の戦い」 LA紙が大谷翔平とジャッジを比喩

エンゼルス・大谷翔平(左)とヤンキースのアーロン・ジャッジ【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平(左)とヤンキースのアーロン・ジャッジ【写真:ロイター】

エ軍の地元紙LAデイリー・ニュースもジャッジを称賛「今季球界最高の打者」

 エンゼルスの大谷翔平投手とヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手。今季のア・リーグMVPの有力候補として名前があがる2選手はいずれも超人的な成績を残している。エンゼルス地元紙「LAデイリー・ニュース」は、2人を想像上の生物である“ユニコーンとキマイラ”になぞらえ、「今年のMVP論争は楽しい」と伝えている。

「LAデイリー・ニュース」は「ショウヘイ・オオタニとアーロン・ジャッジのMVP争いは、神話上の生き物同士の戦い」の見出しで詳報。「ジャッジと大谷という独特な選手が独特なシーズンを送っている。それはまるでユニコーン対キマイラ。自信を持って言える。今年のMVP論争は楽しい」と伝える。ユニコーンは額の中央に角が生えた馬に似た伝説の生き物で、キマイラは複数の異なる動物が一体化した伝説の生き物。2人の活躍はそれほど超人的であるという意味だろう。

 大谷の今季打撃成績は昨季より落ちているものの、コンタクト力はアップしていると評価。9月13日(日本時間14日)時点での打者としてのファングラスフ社のWARはリーグ7位だが、投手としては昨年より「明らかに良い」と解説する。一方、ジャッジはロジャー・マリスとミッキー・マントルの「いいところを合わせたようなシーズンを送っている」と評価。57本塁打、117得点、123打点はリーグトップで、打率も.310で3位と「3冠王も夢ではない」としている。各社のWARでも軒並みトップで「大谷でさえ追いつけない。今季球界最高のオールラウンドな打者であることは明白だ」と称賛している。

 WARでMVPを決めるならジャッジに軍配が上がる。唯一の疑問は、WARが大谷のような二刀流選手の価値をきちんと算出できるかだろうと記事は指摘。「1人の打者もしくは1人の投手がピーク時のショウヘイ・オオタニより価値があると認められるには、どれだけ見事な成績を残せばいいのか。これは仮説で終わるべきものだが、今季はそれが現実世界で起きる例になるのかもしれない」と結んでいる。

(Full-Count編集部)

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