侍U18が1安打勝利…馬淵監督の執念采配 主砲・浅野にバント「打たす手はない」

オランダに勝利し4強進出を決めた侍ジャパンU-18代表【写真:Getty Images】
オランダに勝利し4強進出を決めた侍ジャパンU-18代表【写真:Getty Images】

オランダに1-0で5回降雨コールド…好投の右腕絶賛「川原に尽きる」

「第30回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」(米フロリダ・サラソタ)のスーパーラウンド第2戦が16日(日本時間17日)に行われ、野球日本代表「侍ジャパン」U-18はオランダに1-0、わずか1安打で5回降雨コールド勝利を収めた。主砲・浅野翔吾外野手(高松商)にバントをさせるなど、執念の采配も見せ、馬淵史郎監督は「浅野に打たす手はない」と振り返った。

 前日15日(同16日)の韓国戦で0-8大敗し、自力での決勝進出が途絶えていた日本。負ければ5位以下が確定する一戦で馬淵史郎監督が動いた。0-0で迎えた3回、藤森康淳内野手(天理)のバント安打と四球で得た無死一、二塁の場面だった。

 オープニングラウンドで打率.500(14打数7安打)1本塁打4打点と当たっていた浅野にバントのサイン。しっかり三塁線に決め、1死二、三塁とチャンスを拡大させ、続く黒田義信外野手(九州国際大付)の二ゴロの間に先制した。

 試合は先発の川原嗣貴投手(大阪桐蔭)が5回を3安打無失点、6奪三振の好投。5回終了時点で降雨コールドとなり、虎の子の1点を守り切った。馬淵監督は「あまりヒット1本で勝ったのは記憶にない」と苦笑いしながらも「きょうは川原に尽きる」と今大会3戦3勝、無失点投球を続ける右腕を称えた。

 浅野にバントを命じた理由を「きょうの川原の場合は、1、2点で逃げ切れる」と説明。「浅野に打たす手はないですね」と迷いがなかったことを明かした。指揮官の采配が実を結んで、日本はベスト4以上が確定。17日(同18日)の米国戦に大勝すれば、他の試合次第では、決勝進出の可能性も残されている。

【表】韓国ら3チームが首位に並ぶ……スーパーラウンドの順位表

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