侍U-18に敗れた韓国の163キロ右腕…4連投に地元メディア「怪物にも容易ではない」

日本戦に登板したU-18韓国代表のキム・ソヒョン【写真:川村虎大】
日本戦に登板したU-18韓国代表のキム・ソヒョン【写真:川村虎大】

キム・ソヒョン投手は4連投で日本との3決に挑み3失点

 高校日本代表「侍ジャパン」は18日(日本時間19日)、米フロリダ州で行われた「第30回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」で韓国と3位決定戦を戦い、6-2で勝利し銅メダルをつかんだ。韓国とはスーパーラウンドで0-8の完敗を喫してから、わずか3日後の再戦でのリベンジ。韓国は前回の日本戦で時速163キロの剛速球を投げ話題となったキム・ソヒョン投手が崩れたものの、韓国メディアは「モンスターにも容易ではない」「終わりでなく始まり」とエールを送っている。

 日本は初回、4番の内海優太内野手(広陵)が中前適時打を放ち先制。2回には前回の日本戦で163キロ(101マイル)の豪速球を投じたキム・ソヒョン投手から、1死満塁の好機を作ると、黒田義信外野手(九州国際大付)が押し出し四球、松尾汐恩捕手(大阪桐蔭)が左前2点適時打を放ち3点を追加。大きくリードを広げた。

 韓国メディア「MKスポーツ」は「この敗北の原因は2回の大量失点だった。キム・ソヒョンが早くにリリーフ登板したが、日本の猛打を防ぐには力不足だった。結局ひとつのアウトも奪えず、1被安打、3四球で3失点した」と伝えている。

 ただ、この敗戦について記事は「キム・ソヒョンに責任を問うのはかなり難しい」としている。その根拠として、15日(同16日)に行われた前回の日本戦から台湾戦、メキシコ戦、そして再びの日本戦と4連投しており「4連投はキムソヒョンにも無理だった。怪物投手も、圧迫感と疲労度の大きい国際大会での連続登板は容易ではなかった」と指摘している。

 一方で「重要な瞬間のたびに韓国のために登板し、期待以上の結果をもたらした」と活躍を称え、さらに「日本と台湾戦では、160キロを超える剛速球で相手打者を驚かせた。キム・ソヒョンがいたので、韓国は最後まで決勝進出を争った」と続けている。

 記事はキム・ソヒョンが3位決定戦の前に、自身のSNSへ登板を決意したかのようなコメントを残していたことを紹介。「終わりでなく始まりだ」と、今後の野球人生にエールを送っている。キム・ソヒョンは韓国プロ野球のハンファからドラフト1位指名を受けており、いずれ日本の選手と再戦する機会もあるかもしれない。

(Full-Count編集部)

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