不振の原因は「これかも…」 3安打で連敗ストップ…西武・山川が前日に掴んだ感触

初回に先制適時打を放った西武・山川穂高【写真:荒川祐史】
初回に先制適時打を放った西武・山川穂高【写真:荒川祐史】

山川は20日楽天戦で3安打…チームは連敗を7でストップ

■西武 4ー1 楽天(20日・ベルーナドーム)

 7連敗で4位に転落していた西武は20日、本拠地ベルーナドームで行われた楽天戦に4-1で勝ち、“黒星地獄”を脱出した。今季残り5試合で首位のソフトバンクには4.5ゲーム差をつけられているが、CS進出圏内の3位・楽天には1ゲーム差と肉薄。主砲の山川穂高内野手は試合前の時点で、9月は54打数7安打(打率.130)の大不振だったが、初回の先制打を含め4打数3安打1打点。最後の最後に復活となるか。

 必死の思いがボールを押し返した。初回2死三塁の先制機で打席に入った山川は、楽天先発・瀧中に対し、初球に104キロのカーブを見せられた後、2球目のインハイの141キロ速球に詰まった。しかし、打球は中堅手・辰己と二塁ベースの中間付近にポトリと落ちた。チームとしても、14日ソフトバンク戦(PayPayドーム)の4回に栗山が中前適時打を放って以来5試合ぶり、実に通算44イニングぶりのタイムリーヒットとなった。

 4回の第2打席で遊ゴロに倒れた後、6回先頭の第3打席では、カウント3-2から瀧中のボール気味の外角低め速球に食らいつき、右翼線に弾むヒット。基本的にプルヒッターの山川としては、珍しい打球方向だった。そして8回2死一塁では、3番手ブセニッツの151キロの内角速球をさばき、左前へクリーンヒット。チャンスを広げ、貴重な追加点へつなげた。

 苦しみ抜いていた山川は前日19日、内海哲也投手の現役引退セレモニー終了後も球場に残り、3冠王獲得の可能性も取りざたされるほど打棒を振るっていたシーズン前半と、現在の打撃を映像で見比べたという。さらにその後、隣接する室内練習場で打ち込んだ。

「(不振の原因は)これかもしれない、というものが浮かび、室内練習場でやってみて、いいんじゃないかと思えました」と明かす。好調時の打撃フォームを“完コピ”すればいいというほど簡単なものではないが、バットがトップの位置に来るのが早すぎ、ミートポイントがずれていた点を修正。3安打を導いた。

連敗阻止のために「打たないといけない気負いがあった」

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