村上宗隆が5試合23打席ノーアーチ 3試合ぶり安打も…日本新には残り10戦で6発

ヤクルト・村上宗隆【写真:荒川祐史】
ヤクルト・村上宗隆【写真:荒川祐史】

直近5試合の打率.133、王もバレも経験した終盤の苦しみ

■ヤクルト 6ー2 中日(21日・バンテリンドーム)

 ここまでシーズン55本塁打を放ち、1964年の王貞治(巨人)のNPB日本選手記録に並んでいるヤクルトの村上宗隆内野手のバットから快音が消えている。16日の中日戦から5試合にわたって本塁打がなく、21日にバンテリンドームで行われた中日戦でも3打数で単打1本に終わった。

 村上は13日の巨人戦、9回の第5打席で左中間に55号3ランを放ち王の記録に並んだ。2001年のタフィー・ローズや2002年のアレックス・カブレラにも並び、NPB史上2位タイとなる大記録だ。この試合はチーム128試合目で、シーズンは15試合を残していた。2013年にウラジミール・バレンティン(ヤクルト)が記録した60発を超えるには、15試合で6本塁打が必要だった。

 ところそれ以降、快音はぱたりと止まった。5試合、23打席に渡って本塁打がない。21日の中日戦は初回、1死一、三塁の打席で四球を選び、4回先頭では3試合ぶりの安打となる右前打。5回には1死二塁から敬遠され、7回は根尾昂投手との対戦で、見逃し三振に倒れた。9回の第5打席も空振り三振に終わった。この5試合の打率は.133、安打は二塁打と単打が1本ずつでしかない。

 60本塁打したシーズンのバレンティンも、生みの苦しみを経験している。9月18日のDeNA戦で58号を放ってから、9月30日の59号まで9試合ノーアーチという期間があった。55本塁打した1964年の王も、9月6日の大洋戦で53号を放ってから、21日の54号までは8試合本塁打なし。村上はこれからどんな締めくくりを見せてくれるだろうか。

(Full-Count編集部)

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