「球界最高の若手は日本に」 米メディアが村上と佐々木朗を特集「ボンズとペドロ」

ヤクルト・村上宗隆(左)とロッテ・佐々木朗希【写真:荒川祐史】
ヤクルト・村上宗隆(左)とロッテ・佐々木朗希【写真:荒川祐史】

米メディア・リンガー「球界最高の若き打者と投手は日本でプレー」

 NPBで3冠王にばく進するヤクルトの22歳、村上宗隆内野手、そしてパーフェクトを達成したロッテの20歳、佐々木朗希投手。2人の若き才能が米国でも注目されている。米メディア「リンガー」は「球界最高の若き打者と投手は日本でプレーしている」とのタイトルで記事を掲載。村上を全盛期のバリー・ボンズ、佐々木朗をペドロ・マルティネスになぞらえている。

 記事は「ムネタカ・ムラカミとロウキ・ササキは20代前半にしてNPBのレコードブックを書き換え、これからどれだけ素晴らしくなれるかという夢をかきたてている」として2人の今季を紹介。村上はヤンキースのアーロン・ジャッジ同様にシーズン本塁打記録に挑んでいること、佐々木朗については4月に2試合連続完全試合を達成しかけたことなどを挙げ、「ムラカミは全盛期のバリー・ボンズ、ササキは全盛期のペドロ・マルティネスのような活躍を見せている」と伝える。

 野球専門の米データサイト「ファングラフス」の成績予測システム「ZiPS」が予測した23歳以下の選手の今後5年間の通算WAR予測ランキングによると、村上はワンダー・フランコ(レイズ)、フリオ・ロドリゲス(マリナーズ)に次いで3位。打撃に限ると23歳以下で世界最高の打者と位置付けている。また、投手では佐々木朗が断トツのWAR18.5。2位のグレイソン・ロドリゲス(オリオールズ)は10.4で、突出ぶりが分かる。

 ただ、2人がメジャーに来るのはその若さゆえに「まだしばらくかかる」と説明。NPB選手が海外FA権を取得するには9シーズンが必要であること、所属球団がポスティングシステムの利用を認めたとしても25歳未満の場合は国際ボーナスプール制度の対象となり、大谷翔平投手がエンゼルスと契約した際と同様に大きな制限を受けることを解説している。

 しかし記事は、2人を「見過ごしてはいけない」と主張。「私たちを驚嘆させる傑出した野球の出来事はなにもここ(米国)で起きる必要はない」と述べている。

(Full-Count編集部)

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