村上宗隆の今季成績はMLB換算で“45発” 米スカウト「打撃はセイヤ、ヨシより上」

ヤクルト・村上宗隆【写真:荒川祐史】
ヤクルト・村上宗隆【写真:荒川祐史】

米データサイトによる今季MLB換算成績は打率.273、45発、OPS.929

 NPBで史上最年少の3冠王にばく進するヤクルト村上宗隆内野手。高卒5年目22歳の打棒に米メディアも熱視線を注いでいる。米メディア「リンガー」は年間本塁打記録の60本に迫っていることなどを紹介。野球専門の米データサイト「ファングラフス」によると、今季成績をメジャーに換算すると45本塁打に相当することや、「打撃はセイヤ・スズキ、ヨシ・ツツゴウよりも明らかに上」とするMLBスカウトの言葉などを掲載している。

 記事はヤクルトのサイスニード投手の村上評を紹介。NPB2年目の助っ人右腕は「『入るかな? お、入った』というようなホームランは記憶にない。全部が完璧にとらえられ、『どこまで飛んでいくんだ?』って感じさ」と村上のホームランを説明。さらに「彼に弱点を探っているんだけど、見つけられない。すべての投手のどんな球種にも対応してしまう」「彼はエース級からも打つ。敬遠するしかない」とも述べている。また、セイバーメトリクスの指標などを用いて分析を行う株式会社DELTA社のデータを参考に、広角に一発を放っていることや広いバンテリンドームでも本塁打を量産していること、リーグ全体が投高打低の傾向を示す中、成績を伸ばしていることを解説している。

 また、「ファングラフス」のダン・シンボースキー氏によると、今季成績をメジャーリーグに換算すると、打率.273、出塁率.355、長打率.574、45本塁打に相当すると説明。これはメジャー4番目のOPS(.929)となり、本塁打ランキングではジャッジに次ぐ2番目となる。

 また、あるMLBスカウトの“村上評”を紹介。「打撃は全てが揃っている。三塁に留まれるかが疑問だ。彼は体のタイプで言うとセイヤ・スズキよりもヨシ・ツツゴウに近いが、打撃に関してはこの若さにして、明らかに彼らよりも上だ。左翼でプレーするか、ラファエル・デバース(レッドソックス)のように打撃メーンの三塁手になるだろう」と語ったという。

「ファングラフス」の成績予測システム「ZiPS」が測定した「23歳以下の今後の5年間の通算WAR予測ランキング」で村上は3位。ワンダー・フランコ(レイズ)、フリオ・ロドリゲス(マリナーズ)には及ばないが3位に位置。打撃に限ると、23歳以下で世界最高と予想している。サイスニードは「オオタニは最近までここ(日本)にいた。彼は素晴らしいが、これほどの活躍をしていなかった」とも話している。歴史的な1年を過ごし、今後どんな打者に成長していくのだろうか。

(Full-Count編集部)

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