引退のスズキ、大谷翔平とのバッテリーは「光栄」 第2の人生は「フルタイムの父、夫」

エンゼルス・大谷翔平(左)とカート・スズキ【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平(左)とカート・スズキ【写真:Getty Images】

今季限りでの現役引退を表明「フルタイムの父親、夫になれるのはいいことだ」

 今季限りで現役引退するエンゼルスのカート・スズキ捕手が21日(日本時間22日)、報道陣の取材に応じ、大谷翔平投手との思い出などを語った。昨季エンゼルスに加入し、大谷とバッテリーを組んだ。日系3世の捕手は「生きている間に、彼のような選手を見られるかどうかも分からない。同じグラウンドに立って、彼が歩む特別な旅路の一部になって、彼が記録を破るために日々していることに関わってきたこと。それができたことは恵まれていると思うし光栄だ」と語った。

 2007年にアスレチックスでデビューし、ツインズ時代の2014年にオールスター戦に選出された。メジャー通算16年間で1632試合出場。一番の思い出は2019年のナショナルズでの「ワールドシリーズ制覇」だという。「我々はワールドシリーズを制するためにプレーしている。サヨナラヒットもサヨナラ本塁打も1試合5安打も素晴らしいが、WS制覇した時の気持ちにはかなわない」と振り返った。

 38歳でユニホームを脱ぐ決断を下した。スプリングトレーニング中から考えていたという。「全てのことに終わりがある。今が適切な時だと思った。フルタイムの父親、夫になれるのはいいことだ」と語った。今後については「野球に関わり続けたい。子どもたちに関わるのが好きだ。どれくらいの頻度で仕事をするかは分からない。家にいたいからね。ダグアウトに入らないことだけは間違いない」と語った。

 今季の最終カードはオークランドでのアスレチックス戦だ。「そんな風になったことは粋だよね。オークランドでの試合でシーズンが終わる。在籍していた時のクラブハウスの人たちがまだみんな残っている。彼らと再び会えること、そして私の現役最後の試合にいてくれることは粋だね」と心待ちにしていた。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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