マリナーズ新加入右腕、最大6年188億円で契約延長 TJ手術なら1年“格安労働”の珍契約

マリナーズのルイス・カスティーヨ【写真:Getty Images】
マリナーズのルイス・カスティーヨ【写真:Getty Images】

マリナーズは25日、レッズからトレードで獲得したカスティーヨと契約延長

 マリナーズは24日(日本時間25日)、ルイス・カスティーヨ投手との契約延長を発表した。米スポーツ局「ESPN」のジェフ・パッサン記者によると、5年総額1億800万ドル(約153億円)に加え、条件を満たした場合には最大6年1億3300万ドル(約188億円)となる。米メディア「CBSスポーツ」はこの契約を「チームの懐に優しいと思えるような契約」と分析している。

 29歳のカスティーヨは、7月29日にノエルビ・マルテ内野手ら若手有望株4人とのトレードでレッズから加入したばかり。移籍後は9試合に先発し、3勝2敗、防御率2.83と期待通りの働きを見せており、さっそく長期契約に踏み切った形だ。

 パッサン記者によると、この契約には面白い条項が含まれている。2025~27年の間にトミー・ジョン手術を受けて130日以上欠場すれば、2028年は500万ドル(約7億円)でチームが契約を買い取ることができるという。つまり、離脱している期間の代わりに1年間の格安契約を得られる「将来的な怪我への保険」ということだ。

「CBSスポーツ」はマリナーズのジェリー・ディポトGMとカスティーヨ本人のコメントも紹介。ディポトGMは「この契約はチームにとっての現在と将来の両方に引き続き力を注ぐくことを示している」、カスティーヨは「素晴らしい気分だ。野球選手であれば誰もが、こういった夢が現実になってほしいと思うもの」と語っている。これから黄金期を迎えるマリナーズと、長期契約を希望した右腕のビジョンが一致した形だ。

 また、記事では「カスティーヨはここ数年の球界でトップクラスの先発投手で、マリナーズはチームの懐に優しいと思えるような契約を用いて、彼の最盛期を確保した。そしてカスティーヨ自身も人生を変えるお金を手にした」と分析。FA市場まで待てば優秀な先発投手のマネーゲームも考えられることから、来季以降の戦力を早々に確保した動きを評価している。

(Full-Count編集部)

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