山川穂高が自らを“真の4番”と認めぬワケ 40号到達も「あまり期待しないで」

40号2ランを放った西武・山川穂高【写真:荒川祐史】
40号2ランを放った西武・山川穂高【写真:荒川祐史】

目指すはまだまだ上「真の4番と言われる日が来るまで頑張れたら」

 不振の中でも、辻発彦監督は「シーズン前半、みんなが打てなかった時に山川がどれだけ勝利をもたらしてくれたかを考えたら、(負けても)彼のせいでもなんでもない。これから良くなると信じている」と徹底して擁護。実際、山川は故障で抹消されていた期間を除き、出場した全126試合で4番で起用されている。もっとも、チーム打率がリーグ5位の.230と低迷している今季の打線にあって、他に4番が務まる選手が見当たらないことも否めない。

 山川は「打っている時は、俺が勝たせているくらいの感じでやっていますが、打てないことが続くと全部受け止めなくてはならない打順でもある」と苦しい胸の内をのぞかせつつ、「正直言って、今年の成績では“真の4番”とは言えない。こういう経験を生かして、ヤクルトの村上(宗隆内野手)君くらいの数字を出して、真の4番と言われる日が来るまで頑張れたらな、といつも思っています」と吐露した。

 3年ぶりの40発台到達には、胸をなでおろしている。「40本打てる人はあまりいないですから。村上君はもうちょっとレベルが違いますが、怪我もあった中で40本打てたのはデカいと思います」。セ・リーグで55本塁打、132打点と破格の数字を残している8学年下の村上ほどではないが、山川も40本塁打、88打点でパ・リーグ2部門トップに立っている。レギュラーシーズンは残りわずか3試合だが、3位を確保すればCS、日本シリーズへと短期決戦へ道が開ける。山川が村上級のインパクトを見せるチャンスは、まだ残っている。

【実際の映像】衝撃の40号打っておいて“真の4番”じゃないなんて…西武・山川の一撃にベンチ総立ち

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY