故障&出場停止…492億円男がいなくても問題なし? 穴を埋める韓国のスター遊撃手

パドレスのキム・ハソン【写真:ロイター】
パドレスのキム・ハソン【写真:ロイター】

タティスJr.が不在もキム・ハソンがショートで結果を残す

 ナ・リーグ西地区2位で、ワイルドカードでのプレーオフ進出を視界にとらえているパドレス。今季は昨年の本塁打王、フェルナンド・タティスJr.内野手が故障で出遅れた上に8月には禁止薬物使用により80試合出場停止処分を受けたものの、“代役”のキム・ハソン内野手がここまで遊撃手として117試合に先発出場。身長175センチとMLBの選手の中では小柄ながら、米2年目の今季は渡米後初の10本塁打を記録するなど適応し、スーパースターの穴を埋めている。

 韓国のスター遊撃手として2017年WBC、2019年プレミア12にも出場したキム・ハソンは24歳だった2020年オフにパドレスと4年総額2800万ドル(約40億円)の契約を結んでメジャーに挑戦。昨季はタティスJr.の活躍もあり、遊撃での先発出場は25試合だったものの、ユーティリティ性を生かして三塁や二塁も守り、計117試合に出場した。打撃は打率.202(267打数54安打)、8本塁打34打点に終わったが、今季は27日(日本時間28日)終了時点で打率.252(489打数123安打)、10本塁打、56打点を記録している。

 米メディア「CBSスポーツ」のダニー・ビエッティ記者は、両者のWAR(選手の貢献度を表す指標)に注目。2021年以降はタティスJr.が「6.4」なのに対し、キムは「6.9」と上回っているとツイート。2021年開幕前に、14年総額3億4000万ドル(約492億円)の契約を結んだタティスJr.の離脱は痛手だったが、キムの期待以上の“穴埋め”がチームを支えている。

(Full-Count編集部)

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