DeNA三浦監督が打線の大幅入れ替え断行 CS見据えた選手起用の真意は“休養と刺激”

桑原は8回に代走で登場「状態を上げてCSに入ってもらいたい」

 桑原は28日、8月12日以降40試合連続で務めていた「1番・中堅」の座を離れ、2番に配転されていた。この日はとうとうスタメンに名前がなかった。昨季は不動の1番として打率.310、14本塁打とキャリアハイをマーク。しかし年俸変動制の4年契約を結んで迎えた今季は、打率.256、4本塁打と大きく数字を落としている。

 この日は8回に代走で登場し、そのまま9回に中堅に就いたものの守備機会はなし。三浦監督は「ベンチから見ていて感じるもの、ヒントになるものがあると思うので、生かしていかないといけない。守備と走塁はずっと良いし、打撃も悪くはないが、もうちょっと状態を上げてCSに入ってもらいたい」と意図を明かした。

 この打線の組み替えは結果的に、来季以降大きな成果につながるかもしれない。というのは、20歳の相手先発・高橋宏は試合前の時点で、今季6勝6敗、防御率2.26をマーク。中日は今季12球団ワースト405得点だけに、もっと援護があれば2桁勝利に到達して新人王の最有力候補となっていた可能性もある。来季以降ますます手ごわくなることは間違いない。

 この日は左打者を並べて攻略し、三浦監督は「来年まで対戦はないですけれど、ヒントは得られたかなと思います」と手応えを口にしたのだった。CSはもちろん、25年ぶりの優勝を狙うことになる来季へ向けても、残り4試合を有効に使っていく。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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