大谷翔平、初のノーヒッターならずも15勝目 8回10K無失点、史上初のW規定まで1回

アスレチックス戦に先発し15勝目を挙げたエンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
アスレチックス戦に先発し15勝目を挙げたエンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

初回の中前適時打で自己最長14戦連続安打、今季40度目マルチと投打で躍動

■エンゼルス 4ー2 アスレチックス(日本時間30日・アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手は29日(日本時間30日)、本拠地・アスレチックス戦に「3番・投手兼DH」で投打同時出場し、今季15勝目を挙げた。8回2死から初安打を許して自身初のノーヒットノーランはお預けとなったが、自己最長タイ8回を投げて10奪三振2安打無失点と好投した。バットでも4打数2安打1打点。チームは4連勝を飾った。

 立ち上がりから安定感抜群だった。初回、先頭ケンプを四球で出したが、1死一塁からマーフィーを三ゴロ併殺打に仕留めてリズムに乗った。4回は3者連続奪三振。6回は9球で封じ、中軸が並ぶ7回も3人で片付けた。試合途中からMVPコールの大合唱。本拠地のボルテージも最高潮に達した。

 快挙達成の期待が高まったが、8回2死、カペルに遊撃内野安打を許した。大谷も思わず苦笑い。続くガルシアに左前打でつながれ、同一、二塁のピンチを招いたが、後続を打ち取った。

 ノーヒットノーランとなれば日米自身初の快挙。日本投手では野茂英雄(2)、岩隈久志(1)に次いで3人目。マリナーズ・岩隈が2015年8月12日のオリオールズ戦で達成して以来7年ぶりだった。

 バットでは1点先取した初回無死二塁で中前適時打を放った。自己最長の14試合連続安打に更新。今季94打点に伸ばし、自らを援護した。7回先頭では遊撃内野安打を放ち、今季40度目のマルチ安打をマーク。シーズン40度目は昨季に並んでキャリア最多だ。

 これで投球回数は161回。メジャー初のシーズン規定投球回(162)まで、あと1回とした。すでに規定打席には達しており、ダブル到達となればワールドシリーズが始まった1903年以降の近代野球では史上初の快挙となる。次回登板は10月5日(同6日)に敵地で行われるアスレチックスとの今季最終戦が予定されている。

(Full-Count編集部)

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