DeNA、CSへ向け暗雲 強力救援陣に陰り…三浦監督「しっかり調整してほしい」

2番手として登板したDeNA・東克樹【写真:宮脇広久】
2番手として登板したDeNA・東克樹【写真:宮脇広久】

エスコバーはリーグ2位の登坂数…4試合連続の不調

 一方、エスコバーはシーズンを通してセットアッパーの役割を果たしてきただけに、より深刻だ。8回に登板し、先頭の岡林に左前打、大島に四球を許し、ビシエドには真ん中高めの154キロ速球を打ち返され、中堅フェンス直撃の2点二塁打にされた。これで4試合連続の不調である。

 9月20日の阪神戦では、1点リードの8回に登板し、1イニングも持たずに4安打1四球3失点“KO”。同22日の巨人戦でも8回に登板し、無死満塁のピンチをつくって伊勢大夢投手にマウンドを譲った。同25日のヤクルト戦では同点の9回に登板し、丸山和に2年連続優勝を決めるサヨナラ打を許した。

 三浦監督は27、28日の中日戦でエスコバーをベンチから外し休養を与えるも、5日ぶりの登板でも復調の兆しは見えなかった。同僚の伊勢に次ぐリーグ2位の68試合に登板しているだけに、疲労の色もうかがえる。指揮官は「2、3日休んだからといって疲労がゼロになるわけではない。まだ時間はあるので、しっかり調整してほしい」と期待するが、同じ左腕で“代役候補”の東も打たれ、心配は尽きない。

 DeNAにとって、強力リリーフ陣は生命線だ。好調を維持している守護神の山崎康晃投手、伊勢、2年目の入江大生投手らを含め、勝利の方程式をどう組み立てていくのか。就任後初の短期決戦に挑む三浦監督にとって、腕の見せ所だ。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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