56号へ…3冠濃厚の村上宗隆は最終戦で何打席立てる? 大島、佐野の大逆転はあるか

ヤクルト・村上宗隆【写真:荒川祐史】
ヤクルト・村上宗隆【写真:荒川祐史】

160安打の佐野は岡林に1本差、マクガフはR・マルティネスに1セーブ差

 セ・リーグは2日を終えて阪神、巨人、広島、中日が今季レギュラーシーズン全日程を終了。残る試合は3日に神宮球場で行われるヤクルト-DeNAのみとなった。注目の個人タイトル争いはヤクルト・村上宗隆内野手の史上最年少3冠王獲得が決定的な状況となっている。

 55本塁打、132打点はリーグ断トツの村上。懸案だった打率も、2日終了時点で.31677(483打数153安打)でトップ。全日程を終えた中日・大島が.31422、そして3日の試合で村上と“直接対決”となるDeNA・佐野が.30651で続く。

 仮に村上が欠場した場合、佐野は何本打てば逆転できるのか。7打数7安打では.31569で届かない。8打数8安打で.31698となり逆転となるが、現実的ではないだろう。では、村上が出場して無安打だった場合は何打席まで立てるだろうか。1打数無安打で.31611、2打数無安打で.31546、3打数無安打なら.31481。まだ大島を上回るが、4打数無安打なら.31417となり抜かれる。凡退が続いても3打席までは“許容”となる。

 他に打撃部門で大激戦となったのは最多安打。中日の3年目の20歳・岡林が2日の広島戦で2安打を放ち、161本で単独トップに躍り出た。2日の巨人戦で1安打だったDeNA佐野が1差で続く。最終戦での打棒が注目される。

 投手では最多セーブが激戦だった。中日のライデル・マルティネスが2日の広島戦で39セーブを挙げ、単独トップに躍り出て初のタイトルを手中にした。一方、並んでいたヤクルトのスコット・マクガフは同日の阪神戦にセーブシチュエーションで登板も失敗。最終戦で追いつき、W受賞となるか。

 先発では阪神・青柳の勝利、防御率、勝率の3冠が確定。奪三振は巨人・戸郷が決定的で、最優秀中継ぎは阪神・湯浅と中日のジャリエル・ロドリゲスが45ホールドポイントでW受賞となった。

(Full-Count編集部)

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