「申し訳ない」 ジャッジ、お待たせ62号に異例の“謝罪”「がっかりさせた」

62号本塁打を放ったヤンキースのアーロン・ジャッジ【写真:Getty Images】
62号本塁打を放ったヤンキースのアーロン・ジャッジ【写真:Getty Images】

ジャッジは敵地レンジャース戦で6戦ぶり62号を放った

 ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手は4日(日本時間5日)、敵地でのレンジャーズとのダブルヘッダー第2試合でリーグ新記録となる62号本塁打。1961年にロジャー・マリスが打ち立てた61本を抜いた。チーム161試合目、自身6戦ぶり一発で61年ぶりに歴史を塗り替えた30歳は「チームメートに申し訳ない」と新記録に時間を要したことに異例の“謝罪”。「少しプレッシャーを感じることもあった」と本音を漏らした。

 第2試合の初回だった。先頭打者として打席に立ったジャッジは右腕・ティノコの88.4マイル(約142キロ)変化球を左翼席に運んだ。歴史を塗り替える一発に敵地も大歓声。騒然とした雰囲気の中、ジャッジはダイヤモンドを一周した。

 ア・リーグタイ記録の61号を放ってから6試合ぶりの一発。地元放送局「SNY」が公式ツイッターに投稿した試合後のインタビュー動画によると、ジャッジは「チームメートに対して申し訳ないとは思った」と“謝罪”。「毎打席、彼らは(ダグアウト内で)重なり合って僕が打つのを待っていたからね。二塁打や四球なんかで彼らをがっかりさせてしまった。ファンに対しても同じだよ」と述べた。さらに本拠地ヤンキースタジアムでメモリアル弾を放てなかったことに「ファンもがっかりさせてしまった気がした」と言葉を紡いだ。

 やはり重圧がかかっていたのだろうか。「プレッシャーだとは思わないようにしたけど。全ての瞬間を楽しもうとしたよ」と心境を明かす。「彼らがみんな僕のホームランを見るために球場に来たとは思わないようにした。ファンはエキサイティングな試合を、何かスペシャルなことを見に来ているんだと思うようにした」と続ける。「そういう風に考えることで落ち着くことができた。確かに少しプレッシャーを感じることもあったけどね。でも意識しないようにした」。さまざまな重圧を克服しての、新記録到達だった。

(Full-Count編集部)

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