投手・大谷翔平の“天才ぶり”証明する事実 5球種全てが超一流「打者を弄べる」

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

投手として進化した一因…米記者「球界屈指の球を複数持っている」

 エンゼルスの大谷翔平投手は、マウンドでの進化とともに2022年シーズンを終えた。今季最終戦となった5日(日本時間6日)の敵地でのアスレチックス戦では白星こそ手にできなかったが、規定投球回に到達。またひとつ歴史を作った二刀流に対し、「MLBネットワーク」では番組内で「ショウヘイ・オオタニの天才ぶり」と題して特集した。

 本塁打王争いを繰り広げ、“打者・大谷”を強烈に印象付けた昨季とはまた違い、今季は投手としての姿も際立った。28試合に登板して15勝9敗、防御率2.33、166回、219奪三振。軒並みキャリアハイの好成績を残した。

 メジャー屈指の打者たちを圧倒してきた一因に挙げられるのが、多彩な球種。番組に出演したMLBインサイダーのトム・ベルドゥッチ記者も「ショウヘイ・オオタニは球界屈指の球を複数持っている」と強調する。その証左として、各球種の強烈なデータを示す。

・スライダーの横変化は(7.6インチで)MLB1位
・スプリットの被打率(.125)はMLB2位
・シンカーの平均球速(97.3マイル)はMLB2位
・フォーシームの打者の体感速度(98.2マイル)はMLB2位
・カットボールの体感速度(91.5マイル)はMLB3位

 ベルドゥッチ記者は「こんな投手は見たことがない」と驚きを表現。一番近い投手としてサイ・ヤング賞3度を誇るペドロ・マルティネスを例に挙げつつ「彼(マルティネス)は3種類の球が決め球だったが、この男(大谷)は5種類の決め球がある。それも見せ球なんかじゃない。正真正銘の決め球だ。この男はまさに、マウンド上のユニコーンだ」と言い切った。

 NPB時代はスピードボールに注目が集まっていたが、メジャーでの経験をへてほぼ全球種で超一流に。その凄さに対し、番組内では「まず捕手だったら彼の球を受けるのは楽しいだろうなということ。あれだけの武器があって、捕手は打者を弄ぶことができる。彼の強みを相手の弱点にぶつけることができる」との声も出ていた。

(Full-Count編集部)

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