巨人桜井が戦力外に、最多3球団競合の右腕や高卒野手も苦戦… 2015年ドラ1の現在地

ソフトバンク・高橋純平(左)と巨人を戦力外となった桜井俊貴【写真:藤浦一都、荒川祐史】
ソフトバンク・高橋純平(左)と巨人を戦力外となった桜井俊貴【写真:藤浦一都、荒川祐史】

鷹・高橋純は1軍登板なし…オコエは6試合、平沢は13試合出場に終わった

 2015年ドラフト1位で巨人に指名された桜井俊貴投手が戦力外通告を受けた。立命館大から入団した右腕は、2019年に主に先発で8勝を挙げるなど昨年まで3年連続20試合以上登板も、今季は8試合登板で2勝0敗、防御率14.04だった。ここでは同年にドラフト1位で指名された選手の現在地を紹介する。

 圧倒的な存在感を放つのはオリックスの吉田正。青学大から入団し、当初は腰痛に苦しんだが、3年目に“本格化”。2020年に首位打者、昨年は首位打者&最高出塁率、今季も最高出塁率のタイトルを手にした。DeNA今永(駒大)は球界を代表する左腕として活躍。今季は11勝をあげ、6月7日の日本ハム戦ではノーヒットノーランを達成した。

 2015年夏の甲子園優勝投手、中日・小笠原慎之介(東海大相模高)は初の2桁勝利(10勝)を飾った。ヤクルト・原樹理は自己最多の8勝をマーク。日本ハム・上原健太は二刀流に挑戦し、投手では25登板で3勝。打者では5打数1安打だった。

 逆に苦闘している選手も多い。同年ドラフト最多3球団が競合したソフトバンク・高橋純平(県岐阜商)は2019年に45登板で20ホールドポイントをマークしたが、今季は2年ぶりに1軍登板がなかった。阪神・高山俊(明大)は2016年新人王に輝いたものの、その後は低迷。昨年は1軍出場機会がなく、今季も38試合出場で打率.189にとどまった。

 楽天・オコエ瑠偉(関東一高)は6試合で打率.200、ロッテ・平沢大河(仙台育英高)は13試合で打率.148に終わった。広島・岡田明丈(大商大)は2017年に12勝を挙げる活躍も、昨年オフに右肘手術。今年まで3年連続で1軍登板機会がない。西武・多和田真三郎(富士大)は2018年に16勝で最多勝に輝いたが、昨年限りで退団した。

 7年前にドラフト1位指名された12人の“その後”はまさに明暗が分かれた。月日を経て鮮明なコントラストを描いている。

(Full-Count編集部)

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