大谷翔平の快挙で脚光の「ダブル規定」到達 NPBで唯一の達成は伝説の“鉄腕”

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

同一年の“W到達”は、2リーグ制以降では1950年の野口二郎だけ

 エンゼルスの大谷翔平投手はメジャー5年目の今季、投手で166イニング、打者で666打席に立ち、1901年以降の近代野球では史上初めて投打両方で規定打席に到達した。では過去に日本球界で成し遂げた選手はいるのだろうか。

 同一シーズンに“W規定”を成し遂げたのは、2リーグ制以降(1950年)では1度だけ。1950年に野口二郎(阪急)は投手で35登板、181回2/3を投げて15勝9敗、防御率3.16をマーク。打者では打率.259(332打数86安打)を記録した。この年の規定打席は“300打数”だった。また、1リーグ時代は5度成し遂げており、投手で通算237勝、打者で830安打を記録している。

 大洋(現DeNA)、ヤクルトで監督を務めた関根潤三は投手で6度、打者で6度規定に到達した。法大から1950年に近鉄に入団し、1年目から6年連続で規定投球回をクリア。4年目から3年連続で200回以上を投げた。

 1年目から137打席に立つなど打者としても才能を発揮していた関根は1957年に打者に軸足を移した。同年と1959-1963年で規定打席をクリア。通算成績は、投手では244試合、1345回1/3を投げて65勝。打者では1137安打、打率.279、59本塁打をマークした。投手と野手、両方でオールスターにも出場した。

畠山準は南海で規定投球回、横浜で規定打席をクリアした

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