中日戦力外の平田、新天地は見つかるか? 意外と多い“外野が弱点”の球団

中日・平田良介【写真:小西亮】
中日・平田良介【写真:小西亮】

今季は51試合出場で打率.200も「まだ僕はプロでやれます!」

 中日を戦力外となった平田良介外野手が、他球団での再起を模索している。自身のインスタグラムでも、物議を醸した会見に釈明しつつ「まだ僕はプロでやれます!」と強調。果たして獲得する球団は出てくるのか――。両リーグを見渡すと、意外にも外野が“弱点”になっている球団は少なくない。一方で毎年のように故障で離脱してきた平田への懸念材料もある。

 2005年の高校生ドラフトで1巡目指名を受けて中日に入団し、6年目の2011年に113試合に出場してリーグ連覇に貢献。バットだけでなく、守備での存在感も強く、右翼のレギュラーとして低迷が続くチームで気を吐いてきた。ただ、年間通してフル稼働したシーズンは少なく、直近5年間でも100試合以上に出場したのは打率.329をマークした2018年だけとなっている。

 今季も51試合出場にとどまり、打率.200、1本塁打、10打点。若手の台頭を許した。来年で35歳を迎える中、新天地に見出したい復活の足がかり。今季の球界を見渡すと、外野陣に迫力が欠ける球団も。セイバーメトリクスの指標などを用いて分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)が算出した数値でも明らかだ。

 リーグの平均的な打者が同じ打席数を打つ場合に比べ、どれだけチームの得点を増減させたかを示す「wRAA(weighted Runs Above Average)」を用いてポジション別で見てみる。平田が主にになってきた右翼では、西武が「-19.0」で12球団ワースト。さらに日本ハムが「-13.1」、ロッテが「-6.1」、巨人が「-7.8」となっている。

 代打に限ってみると、DeNAが「-18.3」でワースト。日本ハムが「-17.2」、ヤクルトが「-13.3」と続く。パ・リーグでの指名打者では、ロッテが「-20.9」で圧倒的な数値になっている。もちろんあくまでデータ上の話で、今後のドラフト会議やトレードなどでチーム事情は大きく変わってくる。加えて故障がちだった過去を、各球団がどう判断するのか。今後の去就に注目が集まる。

(Full-Count編集部)

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