2年前の“雪辱”ならず… ド軍との地区S初戦で3回途中KO、パドレス右腕の無念

3回途中6安打5失点で降板したパドレスのマイク・クレビンジャー【写真:Getty Images】
3回途中6安打5失点で降板したパドレスのマイク・クレビンジャー【写真:Getty Images】

パドレスの先発クレビンジャーは3回途中6安打5失点で降板した

■ドジャース 5ー3 パドレス(地区シリーズ・日本時間12日・ロサンゼルス)

 2年ぶりの世界一を目指すドジャースと、メッツとのワイルドカード(WC)シリーズを撃破して勢いに乗るパドレスの地区シリーズ(3戦先勝制)第1戦が11日(日本時間12日)、ドジャースタジアムで行われ、ドジャースが5-3で逃げ切った。

 ドジャースの先発は今季リーグトップの防御率2.16を記録した左腕フリオ・ウリアス。一方のパドレスは2年前のドジャースとの地区シリーズ第1戦に先発し、1回を投げ終えた後に右肘の痛みから無念の降板となったマイク・クレビンジャー。雪辱を期した登板となったが、ドジャース打線に出鼻をくじかれた。

 初回に、2番トレイ・ターナーに3球目の直球を左翼スタンドに運ばれると、4番ウィル・スミスと5番マックス・マンシーに連続安打を許し、2点を奪われた。3回には3本の二塁打を打たれあえなく降板。2回2/3を投げて6安打5失点。狙われたのは内角ゾーンへの投球だった。被安打6本のうち本塁打を含む4本が内角球だった。

 2年前の地区シリーズで激痛が走った肘の靭帯は切れ、修復手術を受けたクレビンジャーは昨季、リハビリに専念。復帰した今季の序盤までは怪我や体調不良に悩まされた右腕は、シーズンを前にして、「『チームがもしプレーオフに出て勝ち上がっていくにはドジャースを倒さなければ』」と感じたという。奇しくもめぐって来た因縁の相手とのプレーオフ再戦登板で、悔やみきれない降板となってしまった。

 一方、ウリアスはファウルでカウントを稼ぐ投球が光った。ドジャースのデーブ・ロバーツ監督はカーブの切れが鈍くなり3点を奪われた5回限りでウリアスを退け継投策に切り替えたが、短期決戦で序盤に流れを作る左腕の好投が勝敗を左右した。

 12日(同13日)の第2戦はダルビッシュ有(パドレス)とクレイトン・カーショー(ドジャース)の投げ合いとなる。メジャー屈指の投球術を誇る両投手だけに、両軍の攻略法も大いに注目される1戦になる。

(木崎英夫 / Hideo Kizaki)

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