西川遥輝が“本気の”爆走、鷹の韋駄天は余裕のトップ…パの「三塁到達」トップ5

今季旬だった高部瑛斗が貪欲さで好タイム

 ここにきて、ようやく新顔がランキングに入ってきた。ロッテの高部瑛斗外野手が、10秒74で堂々の2位入賞だ。今季は故障で出遅れた荻野貴司外野手の穴を埋める形でレギュラーを獲得、開幕スタメン出場を果たすと好調を維持し。荻野の復帰後も、控えに戻ることなく試合に出場し続けた。

 一番のセールスポイントであるスピードに関しては、今回のタイムからも疑う余地がない。さらにもうひとつ秀逸な点は、次の塁を貪欲に奪おうとする走塁意欲の旺盛さにある。

 そして栄えある1位は、4位にも登場した周東だった。タイムは10秒72ということで、4位の10秒80とわずか0秒08しか違わない。安定して好タイムを記録している証と言えるだろう。

 この三塁打というカテゴリーは、ソフトバンク勢が実に強い。今回の周東と牧原大に加え、三森大貴内野手や上林誠知外野手もおそらくすぐ後ろに控えているはず。もはや、このランキングで入賞するには、他チームの選手と競うというより自チームでレギュラーに定着するのが条件という感じさえする。競争が激しいうちは、もうしばらく福岡ソフトバンクの「三塁打タイム黄金期」が続くのではないだろうか。

 今回、ひとつだけ寂しかったことがある。毎年ランキングに必ず登場していた源田壮亮内野手(西武)がいなかったのだ。三塁打は8本打っているので、決して本数が少なかったわけではない。夏場に新型コロナウィルス感染による離脱などもあって、自己最少の108試合の出場に留まったことが痛かったか。

 そう考えると、三塁打の到達タイムというのは、全力プレーができているということ。元気の裏返しが結果に示されると考えていい。来年以降も、できれば全員がベストコンディションを維持し、より高い水準でこのランキングで競い合ってくれることを、切に願っている。

【実際の動画】パを代表する快足たちの“本気”に注目…三塁打のベース到達ランキング

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