ジャッジの1番起用は「恐ろしく酷い考え」 大物が続々苦言…PS7三振の大不振

ヤンキースのアーロン・ジャッジ【写真:ロイター】
ヤンキースのアーロン・ジャッジ【写真:ロイター】

シーズン62発のジャッジは2試合で8打数無安打7三振

 今季ア・リーグ新記録の62本塁打を放ったヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手がプレーオフで苦しんでいる。14日(日本時間15日)に本拠地で行われたガーディアンズとの地区シリーズ第2戦で5打数無安打4三振。2試合で8打数無安打7三振と沈黙している。球団OBのアレックス・ロドリゲス氏は米放送局「FOXスポーツ」の番組でジャッジの1番起用を疑問視。「恐ろしく酷い考え」などと述べ、他のレジェンドも同調している。

 ジャッジは11日(同12日)の第1戦で3打数無安打3三振1四球。14日(同15日)の第2戦では第1打席から4打席連続三振、第5打席も三ゴロに終わり、試合も延長で敗れて1勝1敗となった。「FOXスポーツ」の番組に出演した通算696本塁打のロドリゲス、同521アーチで殿堂入りを果たしているフランク・トーマス、同541発で殿堂入りしているデビッド・オルティスの3氏はジャッジに言及。いずれも1番での起用に首を捻った。

 口火を切ったのはロドリゲス氏。「理解できない。アーロン・ブーン(監督)なのか、ブライアン・キャッシュマン(GM)なのか、フロントの誰かが名案だと思っているかもしれないが、これは恐ろしく酷い考えだ」と断じ、「彼は1番でうまくいっていない。今季はほとんど2番を打っていた。一番影響しているのは(レギュラーシーズンから)時間が空いたことだと思うが、チーム1の選手の打順を変えるものではない」と主張した。

 トーマス氏も「その通り」と賛同。「62発130打点、あと少しで三冠王だった男を1番で使うなんて、そんな馬鹿げた話があるかい? ヤンキースには彼につなぐ打者が複数いる。だが、今はつながっていない。リードオフにチーム一番のバッターを据えるなんて。3番か4番を打つのが(本人の)モチベーションになるんだ」と疑問を呈した。オルティス氏も「彼は得点を稼ぐパワーヒッターだ。現役時代、私、ランナーがいる時といない時では、モチベーションが違ったもんだよ」と述べている。

 レギュラーシーズンでは2番が最多で112試合、終盤に増えた1番で34試合に出場したジャッジ。第3戦以降で目を覚ますか。そして、打順にも注目が集まる。

(Full-Count編集部)

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