大谷翔平との出会いで人生“大逆転” 36歳元助っ人がPOで初セーブを挙げるまで

パドレス戦でPOで初セーブを挙げたドジャースのクリス・マーティン【写真:Getty Images】
パドレス戦でPOで初セーブを挙げたドジャースのクリス・マーティン【写真:Getty Images】

元日本ハムのマーティン、ドジャースのクローザーまで上り詰める

 メジャーリーグではプレーオフの熱戦が進行中だ。各チームで“元助っ人”の活躍が光る年となっている。元日本ハムで、今季途中からドジャースで投げるクリス・マーティン投手もその1人だ。11日(日本時間12日)に行われたパドレス戦で、9回に登板すると1回を被安打1、無失点。自身初のポストシーズンでのセーブを記録した。地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」は「日本時代の経済的な余裕が、彼に向上する機会を与えた」と、日本ハムでのプレーが飛躍のきっかけになったと指摘している。

 ドジャースは今季22セーブ、通算394セーブでランキング7位のクレイグ・キンブレルをこのシリーズのロースターから外して戦っている。代わってクローザーに座ったマーティンは36歳。記事は、マーティンがプレーオフでセーブを挙げたことを「ドジャースが彼をトレードで獲得した時に、思い描いていた役割ではなかった」としている。

 しかし、キンブレルが不在のドジャースでは、対戦相手や分析を重視し、ブルペンの中で誰が投げるかを決めている。マーティンは、クローザーとして9回を投げることを特別視しており「そうではないと言ったらウソになる」。ロッカーに届けられた記念球も「多分ガレージに置くことになる」と大切にするつもりでいる。

 マーティンは現在に至るまで、山あり谷ありの野球人生を送ってきた。2004年にタイガース、2005年にロッキーズからドラフト指名されたものの契約には至らず、その後は肩を痛めホームセンターや航空貨物のUPSで働いたこともある。

苦労続きの野球人生、転機は日本行きと大谷翔平との出会い

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