大谷翔平は「信じられない1年」も… エ軍番記者が指摘、痛すぎた266億円男の離脱

エンゼルスのアンソニー・レンドン(左)と大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルスのアンソニー・レンドン(左)と大谷翔平【写真:ロイター】

昨オフは投手補強重視で「攻撃面での改善をあまり行わなかった」

 エンゼルスの大谷翔平投手は今季も15勝&34本塁打と二刀流として躍動したが、チームは8年連続でプレーオフ進出を逃した。シーズンを総括したMLB公式のエンゼルス番レット・ボリンジャー記者は、チームMVPに大谷を挙げ、来季に向けてチーム層の強化が急務だとした。

 12連敗した6月にはジョー・マドン監督が解任されたチームは今季、73勝89敗でア・リーグ西地区3位。2015年以来勝ち越しができていない。打線は得点数(623)がメジャーで下から6番目と苦しんだが、投手陣は球界9位のチーム防御率3.77と安定していた。「二刀流のスター、ショウヘイ・オオタニは、またも信じられない1年を過ごした。そして同僚のマイク・トラウトも僅か119試合で40本を放った」と振り返った。

「エンゼルスは選手層の強化が必要だ。三塁手のアンソニー・レンドンが手首の怪我で離脱した際に、穴を埋められる選手がいなかった。また、オオタニやトラウトがスランプに陥ったときは得点不足に悩んだ。ミナシアンGMは選手層の底上げが今オフの目標と言及した。昨オフは投手陣の補強に力を注ぎ、攻撃面での改善をあまり行わなかった」と同記者は指摘する。

 2020年から7年総額2億4500万ドル(当時266億円)でエンゼルス入りしたレンドンが5月下旬に離脱すると、2位だったチームは急下降して、浮上の気配を失った。サンドバル、デトマーズ、スアレスの若手左腕は成長を遂げていることもあり、打撃陣とブルペンの補強の必要性、特にクローザーが不在であることを強調した。

 チームMVPについて、同記者は「簡単な選択で、またオオタニだ」とキッパリ。「ヤンキースの主砲アーロン・ジャッジとア・リーグのMVP争いを繰り広げている。ジャッジが優勢だが、昨季のア・リーグMVPは打者として打率.273、34本、95打点を記録。投手として166回を投げ、15勝9敗、防御率2.33、219奪三振を記録している」とその働きを絶賛した。

(Full-Count編集部)

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