「日本で多くを学んだから今がある」パドレスで輝く元NPB助っ人…感謝する2人の捕手

パドレスのロベルト・スアレス【写真:Getty Images】
パドレスのロベルト・スアレス【写真:Getty Images】

メルビン監督「彼(スアレス)は我々の思いを形にしてくれた」

 話は、米球界未経験のスアレスにも及んだ。

「正直なところ、スアレスは未知数だった。これまでここで投げたことがなかったわけだから。でも、私も含め首脳陣は、今のような投手になって欲しいと願っていたし、そうなるだろうという思いが初めからあった。あれだけの速い球を投げ、切れのいい変化球を持った非常に能力の高い投手なのだから。彼はまさに我々の思いを形にしてくれたんだ」

 この日、1点リードの8回を任されたスアレスは、先頭のトレイ・ターナーに遊撃内野安打を許したが、4番スミスの打席で2度目に入れた一塁牽制は、ビデオ判定に持ち込まれるほどの絶妙なタイミングだった。この1投で、ターナーはスタートを切れなくなった。

 マルティネスに水を向けると、投内連係やバント処理そして素早い牽制動作を練習で反復する「日本で磨いた技術の賜物」と付け加えうなずいた。

 ドジャースとの地区シリーズで無失点を12回2/3へと伸ばしたパドレスの救援陣には、日本で多くを学んだニコラス・アンドレス・マルティネスと、ロベルト・アレクサンダー・スアレスがいる――。

(木崎英夫 / Hideo Kizaki)

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